エア・カナダ、「オーロラウィーク」開催、オーロラ出現率と羽田線就航に期待

  • 2010年11月18日
 エア・カナダ(AC)とカナダのノースウェスト準州観光局は「オーロラウィーク」を11月15日から21日まで、新丸ビル丸の内ハウスで開催中だ。これにともない、15日に旅行業界関係者向けにレセプションが開催された。冒頭の挨拶で登場した日本旅行業協会(JATA)VWC2000万人推進室室長の澤邊宏氏は、「今年はカナダの日本人訪問者数が27万人と好調だったが、11月から来春にかけていかにカナダを売るかが課題。“ホワイト・カナダ”を売るためにも多くのオーロラパッケージの造成をはかってもらいたい」と述べた。

 そのオーロラ商品を造成、販売する際に気になるのはオーロラの出現率だが、今年から数年間、太陽活動が活発期に入ったことで出現率が高くなるといわれている。オーロラビレッジの森田一茂氏は、「実際に今年3月は29日間連続でオーロラが見られた」とアピールした。オーロラウィークでは、写真家の田中雅美氏によるオーロラの写真や映像の上映会のほか、新丸ビルの9店舗でオーロラをイメージしたカクテルが提供されている。

 また、来年1月に就航を開始するACの羽田/バンクーバー線にも注目が集まる。羽田/バンクーバー線の就航によるイエローナイフへのアクセスについてAC日本地区旅客営業マーケティング本部長のワイス貴代氏は、「羽田からの乗り継ぎはイエローナイフへ翌日朝の乗り継ぎになるが、バンクーバー/エドモントンやバンクーバー/カルガリー経由といったルートでのアクセスが可能になることでフライトの選択肢が広がる」として、イエローナイフまでの座席供給量の増加に期待を示す。また、「バンクーバー発のAC5便の出発時間が夜なので、オーロラ鑑賞で睡眠不足のお客様にとっても最終日の負担が軽くなる」というメリットを挙げた。

 ノースウェスト準州マーケティングディレクターのロン・オストロム氏も、「羽田就航は旅行者獲得の鍵となる」と期待を寄せる。イエローナイフの日本人訪問者数は回復傾向にあり、前年比30%増の8万人を予想。オストロム氏は「ノースウェスト準州にとって日本マーケットは大きな伸びが予想される」と今後も日本市場に注力していく姿勢を示した。