サムイのトンサイベイ、日本市場が好調−成熟したリピーターがカギに

この理由について粕谷氏は、タイの情勢に精通するリピーター層を取り込めているためと説明。リピーターであっても日本市場においては旅行会社を通じた予約が95%を占めているといい、今後も旅行会社と協力して日本市場での販売拡大を進めたいという。
一方で、同ホテルのマーケティングなどを担うサンヨーインターナショナル代表取締役の土橋告氏は、日本の旅行会社の販売方法と実際にタイを訪れる消費者ニーズにミスマッチが起きているとも指摘。タイを訪れる日本人の60%から70%はリピーターで、成熟した消費者は自分のニーズにあわせてホテルを選ぶため、企画造成の段階でターゲットとなる消費者のニーズにあったホテルや素材を組み合わせることで、価格に左右されず販売力のある商品になるという。
なお、トンサイベイは、ビルディングタイプ、コテージタイプ、ヴィラタイプからなるホテルで、客室数は全83室。サムイ島の地形をそのまま活かしたつくりが特徴だ。客室内もバスタブをバルコニーや部屋の中心に設置するなど、自然を感じられるよう開放的な雰囲気をつくりだしている。