IHG・ANA、MPIやJTNOと連携しMICE誘致へ−MICEプログラムを4ホテルに導入

  • 2010年10月27日
 IHG・ANA・ホテルズグループジャパンはこのほど、2011年のMICE施策を発表した。同社COOの大屋了三氏は「今年度以降、MICEを重要な戦略として位置付けている」とし、「MICEを1つの企業でやるには限界がある。政府や地方自治体などからのサポートや、連携が必要」との考えから、日本政府観光局(JNTO)やMPI JAPAN チャプターと連携し、MICEの誘致活動と人材育成に注力していく姿勢を示した。

 海外からのMICE、特にインセンティブの誘致活動としては、JNTOと共同で、誘致にかかわるキーパーソンを対象とした国内視察ツアーを実施。第一弾として2011年の第1四半期中に中国の旅行会社や業界団体、MICEを計画している企業などを日本に招聘する計画だ。また、MICE専門家の育成を目的に、MPI JAPAN チャプターと共同でMICE専門家育成セミナーを開催する。対象は企業のミーティング実施担当者や旅行会社のMICE担当者で、国内外のMICEスペシャリストを招いたセミナーやワークショップを東京と横浜で実施する予定だという。

 さらに11月1日から、MICEプログラム「インターコンチネンタル・ミーティング」を東京、横浜、沖縄で本格的に導入する。対象は、既に4月から先行導入しているヨコハマ・グランド・インターコンチネンタル・ホテルに加え、ANAインターコンチネンタルホテル東京、ストリングスホテル東京インターコンチネンタル、ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート、ANAインターコンチネンタル石垣リゾートの5つのホテルだ。

 このプログラムは東京湾クルーズやシーサー作り体験など、地域性に富んだ体験型のミーティングプランや、インターネットベースの情報ツールなどを特徴とするもの。大屋氏によると、先行導入したヨコハマ・グランド・インターコンチネンタル・ホテルでは、横浜中華街や横浜港などのプランが好評だという。今後はクラウンプラザやホリデイ・インのブランドも含めて、MICE市場に取り組んでいく方針だ。