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レソト王国、観光産業に注力し認知向上はかる−JATAがセミナー開催

  • 2010年10月14日
 日本旅行業協会(JATA)はこのほど、第74回ニューデスティネーション・セミナーとして「レソト王国ツーリズムセミナー」を開催した。駐日レソト王国大使館通商観光担当官の金森尚人氏は「レソトは日本では馴染みが薄いが、これから観光産業で日本の認知度を高めたい」と観光促進に注力する姿勢を示した。

 金森氏によると、2009年度にレソトに空路で訪問した日本人訪問者数は、周遊ツアー参加者を除くと約100人程度で、山岳部などの学生とシニア層が多いという。また、周遊ツアー参加者の場合、レソトに滞在しても1泊程度。金森氏は「なんとか2泊以上レソトに滞在してもらえるようにしたい。ツアー造成で旅行業界の皆さんとの強い連帯が必要だと感じており、そのための尽力は惜しまない」と意気込みをみせた。南アフリカ観光促進協議会(COSA)会長の井上照夫氏も「今後、南部アフリカ商品のバリエーションを増やしていく中でレソトはコンビネーションとして新素材となるのではないか」とレソトに対する期待を述べた。

 セミナーではレソトの観光素材として、ポニートレッキングや、国立公園や自然保護区でのハイキングやトレッキング、スキーなどのアクティビティを紹介。また、ギネスブックに登録されている世界一の高低差を持つアブザイレンについては認知向上のため日本の雑誌への売り込みも検討しているという。さらに、新しい素材として首都マセル近郊にあるショッピングモールや、今年に完成予定のタバ・ボシウ文化村をアピールした。