アクセスランキング、1位はツアーオブザイヤー、旅行博の記事に注目集まる
[総評] 今週の1位は、先日のJATA世界旅行博で実施された第17回ツアーオブザイヤーの表彰式の記事が入りました。最高賞である国土交通大臣賞に輝いたのは、ワールド航空サービスの「韓国のブルートレイン『ヘラン号』でゆく韓国鉄道周遊と城壁の町水原の旅」で、独自性と商品の完成度が評価されました。また、市場拡大貢献部門グランプリは農協観光の「カンボジア農村精米機寄贈キャンペーン」で、ツアーの内容に加えて、地方空港発着のチャーター便で2086人を送客した実績も評価されています。
ツアーオブザイヤーの受賞作品を見ていますと、やはり募集型企画旅行(パッケージツアー)は旅行会社が厳しい環境を乗り越えるための重要なツールであるように思います。旅行素材の単品販売において、オンラインのシェアが今後も増々拡大すると予想される中、旅行会社の存在意義は付加価値をいかに実現できるかにかかっています。
ツアーオブザイヤーの審査委員長を務めた日本旅行作家協会会長の兼高かおる氏は、表彰式で「旅行業界にはまだまだ可能性がある」と話されたそうですが、是非とも失敗を恐れず、お客様の心をつかむ独自のツアーを造成していただきたいと思います。
その意味では、4位に入ったJATA国際観光会議での「質」の議論も参考になるかもしれません。取材をしていて印象に残ったのは、「上質な旅」「高品質な旅」といった言葉をつきつめていくと、ホテルや移動などハード面での「質」と、出会いや体験といったソフト面の「質」の両方が重要であるという指摘でした。
確かに、高級ホテルで嫌な思いをされる方もいれば、貧しい(とされている)国の人々から驚くほど温かいもてなしを受けた人もいるでしょう。私は逆に、目をみはるような感動的な光景が広がる観光地で、宿泊ホテルが虫だらけで難儀した経験があります。このソフトとハードの質のバランスは、今後の旅行業界にとってカギになるでしょう。議論の詳細は近く掲載予定ですが、皆様が造成されている、あるいは販売されている「ツアー」というものの可能性を感じていただく機会になればと願っています。(松本)
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2010年9月第5週、10月第1週:10月1日2時〜10月1日18時)
第1位
◆ツアーオブザイヤー、体験・学びのテーマ多く−国交大臣賞はワールド航空に(10/09/28)
第2位
◆全日空が組織改正、「日本販売室」設置−ANAセールスも改組で業務改革(10/09/28)
第3位
◆マリーナ・ベイ・サンズ、ホテルでの搭乗手続きと手荷物受託サービスを開始(10/09/30)
第4位
◆旅行の「質」向上には協力必要、JATA観光会議で議論−4つのWIN実現を(10/09/27)
第5位
◆サイパン、座席減も訪問者数増に向け活動強化−SIT、ロングステイも(10/09/27)
第6位
◆JTB、クラウド活用でコストの削減へ−JATA旅行博ITセミナーで(10/09/27)
第7位
◆日本旅行、業界日に旅行の本質を問うセミナー−学生、業界人にメッセージ(10/09/27)
第8位
◆ポーランド、ショパン年で訪日客数増加、「ショパンのワルシャワ」アピール(10/09/30)
第9位
◆オンタリオ州観光局、フォトコンテストを開催、最優秀賞は1組2名分の旅行(10/09/29)
第10位
◆ツアーコンダクターオブザイヤー、グランプリはJTBWVの中島氏(10/09/27)
ツアーオブザイヤーの受賞作品を見ていますと、やはり募集型企画旅行(パッケージツアー)は旅行会社が厳しい環境を乗り越えるための重要なツールであるように思います。旅行素材の単品販売において、オンラインのシェアが今後も増々拡大すると予想される中、旅行会社の存在意義は付加価値をいかに実現できるかにかかっています。
ツアーオブザイヤーの審査委員長を務めた日本旅行作家協会会長の兼高かおる氏は、表彰式で「旅行業界にはまだまだ可能性がある」と話されたそうですが、是非とも失敗を恐れず、お客様の心をつかむ独自のツアーを造成していただきたいと思います。
その意味では、4位に入ったJATA国際観光会議での「質」の議論も参考になるかもしれません。取材をしていて印象に残ったのは、「上質な旅」「高品質な旅」といった言葉をつきつめていくと、ホテルや移動などハード面での「質」と、出会いや体験といったソフト面の「質」の両方が重要であるという指摘でした。
確かに、高級ホテルで嫌な思いをされる方もいれば、貧しい(とされている)国の人々から驚くほど温かいもてなしを受けた人もいるでしょう。私は逆に、目をみはるような感動的な光景が広がる観光地で、宿泊ホテルが虫だらけで難儀した経験があります。このソフトとハードの質のバランスは、今後の旅行業界にとってカギになるでしょう。議論の詳細は近く掲載予定ですが、皆様が造成されている、あるいは販売されている「ツアー」というものの可能性を感じていただく機会になればと願っています。(松本)
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2010年9月第5週、10月第1週:10月1日2時〜10月1日18時)
第1位
◆ツアーオブザイヤー、体験・学びのテーマ多く−国交大臣賞はワールド航空に(10/09/28)
第2位
◆全日空が組織改正、「日本販売室」設置−ANAセールスも改組で業務改革(10/09/28)
第3位
◆マリーナ・ベイ・サンズ、ホテルでの搭乗手続きと手荷物受託サービスを開始(10/09/30)
第4位
◆旅行の「質」向上には協力必要、JATA観光会議で議論−4つのWIN実現を(10/09/27)
第5位
◆サイパン、座席減も訪問者数増に向け活動強化−SIT、ロングステイも(10/09/27)
第6位
◆JTB、クラウド活用でコストの削減へ−JATA旅行博ITセミナーで(10/09/27)
第7位
◆日本旅行、業界日に旅行の本質を問うセミナー−学生、業界人にメッセージ(10/09/27)
第8位
◆ポーランド、ショパン年で訪日客数増加、「ショパンのワルシャワ」アピール(10/09/30)
第9位
◆オンタリオ州観光局、フォトコンテストを開催、最優秀賞は1組2名分の旅行(10/09/29)
第10位
◆ツアーコンダクターオブザイヤー、グランプリはJTBWVの中島氏(10/09/27)