インドネシア、バリ以外の観光地の魅力強調−2011年は51万人目標に
インドネシア共和国文化観光大臣のジェロ・ワチック氏はこのほど記者会見を開催し、インドネシアの日本人観光客数が回復傾向にあることを強調し、さらなる旅行者の取り込みをめざし、バリ以外の観光地の魅力を訴えていく姿勢を示した。
2009年の日本人旅行者数は世界的な経済危機の影響で、前年比12%減の47万5766人と減少。市場も以前は1位だったが、現在はマレーシア、シンガポール、オーストラリア、中国につぐ第5位となった。ワチック氏は「順位を押し上げられるよう、沢山のツアーを造成してインドネシアに送客してほしい」と旅行業界に協力を訴えた。同氏によると、2010年7月までで減少幅が2%減まで回復してきており、今年は48万人に達する見込み。「インドネシアは政治的にも経済的にも安定しており、行くなら今」と訴え、2011年は51万人の目標を掲げ、プロモーション活動を展開していく方針だ。
インドネシア観光省によると、日本人観光客のうち、約8割がバリ島への訪問者だという。ワチック氏は「インドネシアの観光地はバリだけではない。100以上のさまざまな観光地がある」と述べ、インドネシアが持つ多様な魅力を力強く訴え、地方への観光客誘致に積極的な姿勢を示した。同氏はバリ島から飛行機で30分から1時間程度で訪問できる観光地として、ボロブドゥール、ロンボク島、コモド島などさまざまなデスティネーションをあげ、バリ島と組み合わせた周遊プランを提案した。
▽日本航空の撤退で座席減、シンガポールやマレーシア経由の乗り継ぎを提案
ワチック氏は、日本航空(JL)の成田、関空/デンパサール線運休について「大変好調な路線だったので、運休するのは大変残念」と遺憾の念を示した。座席供給数の減少に懸念をみせながらも、来年の全日空(NH)の成田/ジャカルタ線再開や、ガルーダ・インドネシア航空(GA)の関空/デンパサール便の増便を歓迎。今後は「機材の大型化を訴え、JLの抜けた後をGAで埋めていきたい」考えだ。また、観光省マーケティング総局長のサプタ・ニルワンダ氏は、「バリ島へはキャセイ・パシフィック航空(CX)やシンガポール航空(SQ)などの経由便も利用できる」と第3国からの経由便を使ったルートも提案。このほど羽田/クアラルンプール線就航を発表したエア・アジアX(D7)を利用した、クアラルンプール経由についても期待を示した。
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◆ガルーダ・インドネシア、関空/デンパサール線をデイリー化−10月から(2010/06/21)
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インドネシア観光省によると、日本人観光客のうち、約8割がバリ島への訪問者だという。ワチック氏は「インドネシアの観光地はバリだけではない。100以上のさまざまな観光地がある」と述べ、インドネシアが持つ多様な魅力を力強く訴え、地方への観光客誘致に積極的な姿勢を示した。同氏はバリ島から飛行機で30分から1時間程度で訪問できる観光地として、ボロブドゥール、ロンボク島、コモド島などさまざまなデスティネーションをあげ、バリ島と組み合わせた周遊プランを提案した。
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