HTA、2011年は125.5万人へ、羽田線に期待大−予算減もプログラム積極展開

  • 2010年9月29日
 ハワイ・ツーリズム・オーソリティ(HTA)からバイス・プレジデントのデービッド・ウチヤマ氏、CEOのマイク・マッカートニー氏、チェアマンのロナルド・ウィリアムズ氏がこのほど来日し、9月28日に業界誌向けの記者懇談会を開催した。ウチヤマ氏は、2010年の日本人訪問者数の目標を111万6000人から122万5000人に上方修正したことに触れ、「現在の好調さはすべてのパートナーの協力のおかげ」と謝意を表明。2011年は、「控えめ」な目標としつつ125万5000人をめざすとし、目標達成に向けてプロモーションや業界向けセミナーなどの活動を引き続き展開する考えを示した。

 HTAは、今後の成長に向けて、特に羽田路線に期待。ウチヤマ氏は「日本航空(JL)、全日空(NH)、ハワイアン航空(HA)の3社が就航することで、ハワイへの注目度が増すはず。首都圏からだけでなく、地方の需要も取り込めるのではないか」とコメント。一方、JLの撤退が決まっているコナ線については、引き続き他の航空会社の誘致を継続しており、旅行会社8社とビッグアイランドのキャンペーンを来年春まで展開するなどし、需要の拡大につとめる方針をい示した。

 125万5000人の目標に向けて重要となる2010/2011年度の予算は、前年よりも100万米ドル減となる630万米ドルとなったが、昨年同様、重要市場向けの追加予算「マーケティング・オポチュニティ・ファンド」や、提供座席量増加に向けた予算を確保。こうした追加予算は、2009/2010年度では例えば、日本や北米などの市場で実施した夏期集中キャンペーンに総額340万米ドルを投じており、今後も様々なプログラムを展開する方針だ。

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