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ギリシャ政観、アラサー世代へのアピール強化−安全、安心の回復も強調

  • 2010年9月28日
 ギリシャ政府観光局日本・韓国地区局長に7月に着任したフォティニ・ナク氏は、先ごろ開催した旅行会社とメディアを対象にしたセミナーで、「日本市場に、ヨーロッパのほかの国とは違うギリシャならではの魅力を浸透させたい」と意気込みを語った。
 
 ギリシャを訪れる日本人旅行者は、これまでシニア層が多かったが、ナク氏は今後の方針として「28歳から30歳を対象にキャンペーンを実施していく」という。例えば、真っ青な空と海や真っ白なビーチを背景に写真撮影ができるサントリーニ島で挙式をした後、世界中からセレブが集まるミコノス島でミシュラン級のレストランで食事をしたり、プライベート・ジェットやヨットを手配してハネムーンを過ごすといった、ラグジュアリーなデスティネーションのイメージを打ち出す。あわせて、これまで通り世界遺産をアピールしながら、夏だけではなくウィンターシーズンも楽しめる、通年のデスティネーションとして認知度を向上したい考えだ。

 また、ナク氏はギリシャの経済危機や、それに端を発した5月の紛争についても言及。「この2年、ギリシャは難問に直面し、旅行業界にも大きな影響があった」としながらも「ギリシャの弱点が浮き彫りになり、今後何をすべきかが明らかになった。現在のギリシャは落ち着いていて旅行者は安心して安全に観光できる。ギリシャ人の多くは英語を話すし、ギリシャ人は日本人と同じくらいフレンドリーで観光客をもてなすのが好きだ」と、旅行しやすさをアピールした。

 さらに2010年末までに、エイジアン航空(A3)とルフトハンザ・ドイツ航空(LH)がコードシェアを実施する予定で、ミュンヘンまたはフランクフルト経由でのフライト利便が向上し、ギリシャへの旅行機会が増えることに期待を示した。