JATA市場調査、海外旅行は全方面、全顧客層で復調傾向続く−夏休みが影響
日本旅行業協会(JATA)が8月上旬から中旬にかけて実施した旅行市場動向調査で、現況(7〜9月)の海外旅行のDI値(※)はマイナス6となり、5期連続で上昇した。全方面、全顧客層で上昇しており、前回調査から24ポイント上昇。夏休み期間だったことや、円高の影響で海外旅行需要が高まったためと分析する。一方、3ヶ月後(10月〜12月)の予想では、マイナス17と11ポイント下落。これは、現況が予想以上に良かったことに対する反動で、前年同期の9ヶ月前と比べると49ポイントプラスとなっている。
業態別では、総合旅行会社が前回調査比35ポイント増の21、取扱額30億円以上のリテーラー1が33ポイント増の16、海外旅行系旅行会社が34ポイント増の9になるなど、プラスに転じた。顧客層別では、ファミリーが30ポイント増と大幅に上昇したほか、シニアは20ポイント増の5となり、11期ぶりにプラスとなった。また、インセンティブや商用・視察も20ポイント前後で上昇。3ヶ月後は、夏休み期間が終了するためファミリーは17ポイント下落するが、インセンティブとハネムーンはさらなる上昇を見込んでいる。
方面別では、ヨーロッパで30ポイント、ハワイで22ポイント、アジアで19ポイントなど全方面で上昇した。また、上海万博を開催している中国、アジア、ヨーロッパ、韓国はDI値がプラスに転じている。3ヶ月後はヨーロッパとハワイで10ポイント前後下落しているが、アメリカ・カナダ、オセアニアは横ばいとなり、中国、アジア、韓国ではDI値のプラスは維持する見通し。なお、今回から韓国のみの数値も調査を開始している。
国内旅行は、現況のDI値が1ポイント増のマイナス27で3期連続で上昇した。ただし、前回予想値のマイナス20には届かなかった。方面別では九州以外の全方面で上昇し、ファミリー需要が拡大した。3ヶ月後は1ポイント悪化しマイナス28と見込むが、団体旅行で上昇する見込みがあるという。
※DI値は設問事項に対し、「良い」、「普通」、「悪い」、「取扱なし」の4回答を用意、この回答からシェアを算出するもの。「全て良い」場合にはプラス100となる。JATA調査では、JATA会員会社の経営者などに対してインターネットでアンケートを実施し、業態、顧客層、方面別に業況判断をDI値を導出している。今回の設定数は617社で、うち217社から回答があった。
業態別では、総合旅行会社が前回調査比35ポイント増の21、取扱額30億円以上のリテーラー1が33ポイント増の16、海外旅行系旅行会社が34ポイント増の9になるなど、プラスに転じた。顧客層別では、ファミリーが30ポイント増と大幅に上昇したほか、シニアは20ポイント増の5となり、11期ぶりにプラスとなった。また、インセンティブや商用・視察も20ポイント前後で上昇。3ヶ月後は、夏休み期間が終了するためファミリーは17ポイント下落するが、インセンティブとハネムーンはさらなる上昇を見込んでいる。
方面別では、ヨーロッパで30ポイント、ハワイで22ポイント、アジアで19ポイントなど全方面で上昇した。また、上海万博を開催している中国、アジア、ヨーロッパ、韓国はDI値がプラスに転じている。3ヶ月後はヨーロッパとハワイで10ポイント前後下落しているが、アメリカ・カナダ、オセアニアは横ばいとなり、中国、アジア、韓国ではDI値のプラスは維持する見通し。なお、今回から韓国のみの数値も調査を開始している。
国内旅行は、現況のDI値が1ポイント増のマイナス27で3期連続で上昇した。ただし、前回予想値のマイナス20には届かなかった。方面別では九州以外の全方面で上昇し、ファミリー需要が拡大した。3ヶ月後は1ポイント悪化しマイナス28と見込むが、団体旅行で上昇する見込みがあるという。
※DI値は設問事項に対し、「良い」、「普通」、「悪い」、「取扱なし」の4回答を用意、この回答からシェアを算出するもの。「全て良い」場合にはプラス100となる。JATA調査では、JATA会員会社の経営者などに対してインターネットでアンケートを実施し、業態、顧客層、方面別に業況判断をDI値を導出している。今回の設定数は617社で、うち217社から回答があった。