福岡市、アジアクルーズ協会に加盟−アジアのクルーズ客船ハブ港へ
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福岡市はジャパン・クルーズ・シンポジウムでアジアにおけるクルーズ客船のハブ港をめざす考えを表明しているところ。博多港に入港したクルーズ船は2006年に20隻、うち外国籍はゼロであったが、2008年に中国発着の外国船23隻が入港して以降、2010年には外国籍が66隻、日本籍の内航クルーズも含め合計で86隻が入港する計画だ。
博多港は定期路線として福岡と釜山に定期旅客航路があり、CIQ職員が常駐しており、クルーズ客船の受入れでも2000人を超える乗客を約1時間半で対応している。このほか、上海まで900キロメートルと東京と比べても近い地理的な優位性もあることが外航クルーズの寄港地として選択される要因にもなっている。
福岡市港湾局局長の池田薫氏は、今後の課題として外国人観光客を受け入れるメニューの多様化、インバウンド/アウトバウンドの旅客数の均衡をはかることをあげる。さらに、国なども関与し、日本近海でのカジノ規制緩和や仮上陸許可での行動範囲の緩和などにも取り組む必要性を指摘している。なお、ACA加盟によりクルーズ業界の制度や市場に関する情報交換を積極化する。
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◆福岡をクルーズ客船のハブ港に−イン・アウトのバランスが活性に寄与(2010/09/03)