マリオット、業務渡航に注力−世界各地のオフィスと連携、MICE誘致も視野に
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これに伴い、同社はこのほど、セールス・オフィスのグローバル化を実施。これまでの「北米」および「北米以外の海外」の2地域体制を改変し、海外部門を「南米」「ヨーロッパ」「中近東・アフリカ」および「アジア・太平洋地域」の4大地域に分け、セールス・ヘッド・オフィスを設置。「アジア・太平洋地域」では、香港のヘッド・オフィスを中心に「香港、台湾を含む中国」「インド」「オーストラリアを含む南アジア」「日本と韓国」と、それぞれの地域のセールス・オフィスがあり、日本国内では、東京と大阪に事務所を構えている。
現在日本では、各地域のセールス・ヘッド・オフィスと連携し、ビジネス渡航に主軸を置いたセールス活動を展開している。米国での成功事例をモデルケースに、日本に本社を置く企業と契約し、世界各地への業務渡航をコーポレート・レートで取りまとめるねらいだ。特に、世界へと発達するネットワークに加え、超ラグジュアリーから経済的、長期滞在まで、さまざまな需要に応じられるホテルブランドが揃っていること、宿泊を一括管理することで、有事の際に迅速に対応できることが強み。他のホテルチェーンに先駆け、すでに2002年から取り組みはじめ、現在は32社と契約を結んでいるという。今後は、MICEでの利用にも結びつけたい考えだ。