HIS平林社長、クオリタの“もてなし”に手応え−銀座店リニューアル

平林氏によると、顧客層の多くはハネムーナー。商品は、エコノミークラスと高級ホテルを組み合わせた商品やビジネスクラスを利用する商品などが出ており、客単価は平均30万円以上。また、クオリタを利用して、すでに3回旅行した顧客がいることを例に挙げ、「HISの顧客層とは違うリピーターがついている」という。今後もこうしたリピーターによるクチコミの効果に期待を示す。3年後の売上目標100億円については、HISの年間の売上高約3300億円のうち3%にあたるとし、「HISの顧客層のうちクオリタのコンセプトを求める人は3%以上いると思う」と想定する。

▽クオリタの海外展開はバンコクから
クオリタは今後、海外展開を視野に入れており、まずはバンコクにオープンしたトラベルワンダーランドの店舗を拡張し、クオリタのラウンジを設置する計画だ。HISでは海外店舗を積極的に展開しているが、海外旗艦店舗となるトラベルワンダーランドのオープンはバンコクが初めて。今後もトラベルワンダーランドの海外展開は進める方針で、クオリタもまずはトラベルワンダーランドのオープンにあわせて展開していく考えだ。
平林氏は、日本でのクオリタの店舗展開はインバウンド旅行者へのアピールにもつながるとの考えで、今後海外展開する店舗との双方向の利用を見込む。例えば、銀座はインバウンドでも人気の観光地であることから、現地でのサポートデスクのように活用してもらうこともできるという。今後、上海や香港、韓国などでの展開も視野に入れている。