アクセスランキング、「新成長戦略」が1位、羽田国際線にも引き続き注目
[総評] 今週の1位は、政府が2020年に向けて策定した「新成長戦略」についての記事が入りました。環境関連産業やアジア経済などと並んで観光が国家の成長の柱として位置づけられたことは、素直に喜ばしいことです。ただし、昨日の記事(リンク)でも触れましたが、休暇分散化ひとつを取ってみても逆風が吹いているようで、ビザ緩和への批判などを含めて、観光に対する政府と国民との温度差を感じます。国民が参加せずに観光立国がなし得るわけがありませんから、今後は是非とも日本の置かれた現状とその中で観光を振興する意義を国民に広く理解してもらい、国民レベルで取り組もうという機運を高められるよう期待したいと思います。
また、2位は全日空(NH)の羽田発着国際線の記事でした。5位には、日本航空(JL)とNHが国土交通省に太平洋路線での独占禁止法適用除外(ATI)を申請した記事が入っており、いよいよ10月の羽田空港国際化を前に動きが顕在化してきた印象です。
記事にも書きましたけれども、羽田/中国路線が決定していないことは気がかりです。日本側としては、1日最大20便の発着枠を用意し、すぐにでも航空交渉を再開したい構えですが、中国側から反応がないといいます。仮にこのまま航空交渉が開かれない場合、10月の羽田国際化のタイミングで使われない国際線発着枠が出てしまいますから、それは国としても避けたい事態でしょう。しかし、中国路線は航空や観光だけでなく経済政策上でも重要な意味を持ちますから、非常に悩ましいところです。
果たして、しかるべきタイミングまでに中国側が航空交渉に応じるのか、もし応じない場合、残る発着枠をどう扱うのか――。仮に他国に配分する場合、羽田発着の国際線路線網について国家戦略の観点からも再検討をせねばならないはずで、新たに航空交渉も必要になります。その舵を切るデッドラインがいつかはわかりませんが、判断のために残された時間は刻一刻と少なくなってきています。今後も羽田の国際線路線網から目が離せません。(松本)
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2010年6月第4週:6月21日2時〜6月25日18時)
第1位
◆新成長戦略、観光への注力掲げる−20年までに訪日2500万人、休暇分散化も(10/06/21)
第2位
◆全日空、羽田発の国際線を追加、羽田から9路線98便を運航へ(10/06/25)
第3位
◆全日空、国際線に新搭乗サービスを導入−空港外でのチェックインが可能に(10/06/22)
◆全日空、国内線、国際線で機内サービスを拡充−ラウンジ利用時間も拡大(10/06/21)
第4位
◆クラツー、2009年度は3年ぶり黒字−のれん代償却終了と営業堅調で(10/06/23)
第5位
◆日本航空と全日空、国交省にATI申請、提携強化に向け準備進む(10/06/22)
第6位
◆JATA、訪日旅行で登録制度求める−観光庁に14項目の要望書を提出(10/06/24)
第7位
◆ジェットスター・アジア、国交省から航空運送事業許可−個札も販売開始(10/06/24)
第8位
◆ハリー・ポッター映画の世界、ユニバーサル・オーランド・リゾートに開園(10/06/22)
第9位
◆2012年のパウワウはロサンゼルス、350億円以上の経済効果を予想(10/06/22)
第10位
◆成田でボディスキャナー開始へ−国交省、7月5日から実証実験(10/06/21)
また、2位は全日空(NH)の羽田発着国際線の記事でした。5位には、日本航空(JL)とNHが国土交通省に太平洋路線での独占禁止法適用除外(ATI)を申請した記事が入っており、いよいよ10月の羽田空港国際化を前に動きが顕在化してきた印象です。
記事にも書きましたけれども、羽田/中国路線が決定していないことは気がかりです。日本側としては、1日最大20便の発着枠を用意し、すぐにでも航空交渉を再開したい構えですが、中国側から反応がないといいます。仮にこのまま航空交渉が開かれない場合、10月の羽田国際化のタイミングで使われない国際線発着枠が出てしまいますから、それは国としても避けたい事態でしょう。しかし、中国路線は航空や観光だけでなく経済政策上でも重要な意味を持ちますから、非常に悩ましいところです。
果たして、しかるべきタイミングまでに中国側が航空交渉に応じるのか、もし応じない場合、残る発着枠をどう扱うのか――。仮に他国に配分する場合、羽田発着の国際線路線網について国家戦略の観点からも再検討をせねばならないはずで、新たに航空交渉も必要になります。その舵を切るデッドラインがいつかはわかりませんが、判断のために残された時間は刻一刻と少なくなってきています。今後も羽田の国際線路線網から目が離せません。(松本)
▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2010年6月第4週:6月21日2時〜6月25日18時)
第1位
◆新成長戦略、観光への注力掲げる−20年までに訪日2500万人、休暇分散化も(10/06/21)
第2位
◆全日空、羽田発の国際線を追加、羽田から9路線98便を運航へ(10/06/25)
第3位
◆全日空、国際線に新搭乗サービスを導入−空港外でのチェックインが可能に(10/06/22)
◆全日空、国内線、国際線で機内サービスを拡充−ラウンジ利用時間も拡大(10/06/21)
第4位
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第5位
◆日本航空と全日空、国交省にATI申請、提携強化に向け準備進む(10/06/22)
第6位
◆JATA、訪日旅行で登録制度求める−観光庁に14項目の要望書を提出(10/06/24)
第7位
◆ジェットスター・アジア、国交省から航空運送事業許可−個札も販売開始(10/06/24)
第8位
◆ハリー・ポッター映画の世界、ユニバーサル・オーランド・リゾートに開園(10/06/22)
第9位
◆2012年のパウワウはロサンゼルス、350億円以上の経済効果を予想(10/06/22)
第10位
◆成田でボディスキャナー開始へ−国交省、7月5日から実証実験(10/06/21)