HIS、インバウンドに注力−ハウステンボス活用、中国個人ビザ緩和も後押し

  • 2010年6月15日
 エイチ・アイ・エス(HIS)はインバウンド事業に注力していく。HIS代表取締役社長の平林朗氏は6月14日に開催した決算会見で、「中長期的に見ると収益性が高く、伸びる事業」と話し、特にアジアからの訪日旅行拡大を進めていく考えを示した。

 4月に子会社化したハウステンボスも訪日旅行需要の取り込みに活用する方針で、夏休みに向けて人気漫画のワンピースをテーマとしたアトラクションや釣り堀、キャンプ場など総合的に楽しめるようリニューアルしていくという。また、訪日ツアーではゴールデンルートが人気であるものの、「(中国からみると)九州は立地がよい。クルーズでは長崎や福岡などを周遊する」ことから中国からのクルーズ需要も高いとして、九州各県など地元と協力して九州全体への訪日旅行の活性化をはかる。また、7月に中国個人観光ビザが緩和することや、茨城空港への春秋航空(9C)就航などもを契機とした需要の取り込みを強化していく。


▽関連記事
HIS、10年中間期は減収減益も通期は増収へ−夏の予約好調、単価上昇見込み(2010/06/15)