ラスベガス、「進化し続ける」側面アピール−店頭スタッフの教育重視

  • 2010年6月10日
 ラスベガス観光局はこのほど、セールスセミナーを開催した。セミナーにはラスベガスのホテル、エンターテイメント関連企業、ツアーオペレーター6社が参加し、新商品やサービスを紹介した。ラスベガス観光局ディレクターのラファエル・ビラヌエバ氏は「ラスベガスは5年前、3年前、そして去年とも違う。常に進化し続けている」と変化をアピール。観光局では今後、消費者との接点である店頭スタッフが変化に対応できるようにすることを重要視し、今後は「要望があれば日本全国に足を運ぶ」と教育に注力していく方針を示した。

 変化の一例として、ホテルでは例えば、プラネット・ハリウッドがハラーズ・エンターテイメント社の傘下に入り、全室スイートタイプでキッチン付の別館、2009年秋からプラネット・ハリウッド・タワーズの営業を開始した。2008年12月からはウィンラスベガスの姉妹ホテル、アンコール・アット・ウィン・ラスベガスが開業し、1年目にして全米自動車協会のファイブダイアモンドアワードを受賞している。なお、2009年末の総客室数は14万8941室で、稼働率は81.5%であった。

 グランド・キャニオンに行くツアーにも変化が見られる。バスとヘリコプター、飛行機を組み合わせたツアーを提供するパピヨン/グランド・キャニオン・ヘリコプターでは2、3年前からグランドキャニオンサウスへのバスツアーが増加したことで、ヘリツアーを利用する日本人が急激に増えているという。同じくヘリツアーを行っているマーヴェリック・アヴィエーション・グループは8年ぶりにセールスミッションに参加。同社は利便性の高い発着ターミナルを利用しグランドキャニオンなどへ行くツアーを20以上催行しているが、日本市場のさらなる開拓に向けツアー毎に一定のコミッションを払う準備があるそうだ。

 また、セミナーではエンターテイメントやショッピングの都市としてのラスベガスも紹介。現在、シルク・ドゥ・ソレイユは幻想的な代表作「Mystere」やビートルズのナンバーとパフォーマンスを楽しむ「LOVE」など7本のショーを、トレジャーアイランドなど主要ホテルの専用劇場で上演。また、ショッピングスポットとしては、プレミアム・アウトレットの日本専属代理店「RCS Advertizing」では旅行会社にクーポンブックを無料で配布しているが、より割引率が高く人気店も対象となるプラチナVIPパスポートの引換券も配布することで、ビジネスクラスや高級ホテルを利用するツアーの付加価値を加える一助となっているという。