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外務省、中国一部地域の危険情報を引き下げ−ウイグルが渡航の是非検討に

  • 2010年6月1日
 外務省は5月26日、中国の新疆ウイグル自治区とチベット自治区の危険情報を引き下げ、青海省、甘粛省、四川省の3省の危険情報を解除した。新疆ウイグル自治区は2009年7月に暴動が発生したが、治安が好転していることから「渡航の是非を検討して下さい」に引き下げ。暴動発生当初使用できなかった通信手段も回復しており、2010年5月現在、国際通話に支障はなく、インターネット接続も制限が解除されているという。また、チベット自治区は2008年3月の暴動から2年が経過し、ラサ市内は警戒態勢が敷かれているものの平穏なため「十分に注意してください」とした。

 青海省、甘粛省はチベット自治区の暴動が波及したが、最近では暴動も発生しておらず落ち着いていることから、また、四川省は2008年5月の四川大地震以来、被災地の復旧は順調であることから「十分注意してください」を解除した。

 危険情報の引き下げに前後し、商品造成やツアー催行を実施する旅行会社もある。阪急交通社は昨年よりチベットのツアーを販売。以前ほどではないものの手堅い人気があり、今回の引き下げで参加者増の可能性もあるとした。ウイグルのツアーに関しては6月30日まで引き続き催行中止とし、今後は現地の情勢を見ながら自社の安全基準にのっとって検討していく。

 近畿日本ツーリスト(KNT)もウイグルのツアーは催行を改めて検討する方針。チベットのツアーは今回の引き下げ前に7月以降の夏商品から復活させており、今後はツアー実施をめざして集客していくという。ジェイティービー(JTB)はチベットのツアーについて、現時点で開始時期は決定していないものの、今後商品造成を検討していくとした。


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