オーストラリア、日本市場が5年ぶりプラス転化−旅行見本市「ATE」開催

今年のATEのテーマは「自然」。各ブースではオーストラリアの豊かな自然を色で表現。環境技術を駆使したエコ・リゾート「サザン・オーシャン・ロッジ」など、エコ・ツーリズムを意識したブースが多数見受けられる。また、会期中の6月1日にはオーストラリア人自身がお気に入りの観光地情報をウェブ上に投稿するという「There's Nothing Like Australia」キャンペーン第2弾の立ち上げが予定される。
今回のATEについて、TA局長のアンドリュー・マッカボイ氏は「ATEは2010年の旅行業界の一層の回復を促すだろう」と期待を寄せている。日本市場では、去年は新型インフルエンザの影響等により厳しい1年となり、教育旅行のキャンセルなどにより日本人訪問者数は前年比22%減の35万5400人と激減。しかし、今年に入ってからは1月から3月までで3%増の10万9000人と、2005年第1四半期以来のプラスに転じている。

なお、今年10月の日本航空(JL)のブリスベン撤退というマイナス要因もある一方、カンタス航空(QF)が成田/シドニー線で機材大型化を予定しており、各州政府観光局の担当者も機材大型化による今後の日本市場回復に期待感を高めている。