「郷土愛」沖縄、北海道、京都が上位 じゃらんRC調べ

 あなたは地元をどれぐらい愛していますか−。リクルート旅行カンパニーのじゃらんリサーチセンターがこのほど実施した"郷土愛"に関する調査によると、地元への愛着が深いのは沖縄県や北海道、京都府といった"観光先進地"が上位を占めた。観光振興は地元住民が主役。「郷土への誇り」が観光に与える影響を考える上でも興味深い。

 地元への愛着度が最も高かったのは沖縄県で、65%が「とても愛着を感じる」と答えた。以下、北海道、京都府、福岡県、宮城県と続く。やはり観光は地域住民に良いイメージを与えると同時に、地元住民が誇りを感じている地域は観光においても輝くことを示した結果といえる。

 テーマごとに「ご当地愛」をはかったランキングでは、「温泉」の1位は別府・由布院が元気な大分県。「神社・仏閣・城・文化遺産」は平城遷都1300年祭で盛り上げる奈良県、「郷土料理」は讃岐うどんの香川県、「祭り・イベント」はねぶた祭りの青森県、「地元キャラクター」は「ひこにゃん」の滋賀県がトップになった。伝統的に地域の代名詞になっていたり、近年話題を集める要素など地域のアイデンティティを強く示す存在は誇りにつながるようだ。

 旅行客に来てほしいと思う「旅行のおすすめ度ランキング」では、60・6%が「ぜひ来てほしい」と答えた北海道が1位に。2位に沖縄県、3位に長野県、長崎県がランキングされた。逆に最下位は埼玉県の5%と地域によって差が出る結果に。「見てほしい」精神は、地元への自信の表れともいえるだけに、観光面への影響も大きいのではないか。

 観光で結果が出るということは住民にとっても誇りにつながり、それがまた観光に好影響をもたらすという「正のスパイラル」につながるといえそうだ。

 調査は、インターネットを通して2009年12月10−28日に行われた。有効回答数は4681人で、各都道府県で約100人ずつが回答した。


情報提供:トラベルニュース社