スカイマーク、国交省に改善計画書を提出−安全運航に向け取り組み徹底へ

  • 2010年4月14日
 スカイマーク(BC)は4月13日、国土交通省航空局に対し改善計画書を提出した。これは、4月6日付けで航空局が発出した業務改善勧告を受けたもので。安全管理体制や運航体制、整備体制のほか、安全意識の再徹底や個別の不適切事案に対する対応策を盛り込んだ。航空局では、今回の改善計画を受けて、BCに対する定期監査と随時監査を実施し進捗状況を継続的に監視する。

 安全管理体制については、安全に関する情報共有ができるような社内文化、風土の醸成をはかり社内での安全管理システム(SMS)が適切に機能していることを確認し改善できる体制を構築する。安全情報共有の重要性を周知、浸透させる安全プロモーション活動を5月に開始するほか、7月末までにSMSが適切に機能しているかを客観的に確認し経営側に報告できる体制づくりをおこなう。また、社内の安全情報を共有しやすい環境を定着させるため、ヒューマンエラーによる不安全事象については非懲罰であることを規定に記し、周知していく。

 運航体制に関しては、乗務員について技量管理者による運航モニターを強化する、整備体制では整備管理部門の業務の明確化と能力向上をはかり現場の技術判断を本社管理部門でも点検する。さらに、8月までに整備従事者の判断を支援する技術資料を作成し、2011年3月末までに教育訓練を実施する予定だ。このほか、客室乗務員の英語力不足については、必要な英語力の基準を設定するなど、細かい点の対応も明確にしている。