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オーストラリア、教育旅行誘致を強化−学生フォトコンクール開催で

  • 2010年3月19日
 オーストラリア政府観光局(TA)は3月16日、昨年実施した「第1回オーストラリア教育旅行フォト&エッセイコンクール」最優秀賞受賞者を表彰した。同コンクールは、語学研修や修学旅行などでオーストラリアを訪れた中学生、高校生を対象に現地での体験を写真とエッセイで表現してもらうというもので、オーストラリア政府国際教育機構、日本修学旅行協会、日本教育新聞社とともに開催。TAでは、コンクールを通じてオーストラリアでの教育旅行が意義深いものであることをアピールするとともに、教育旅行のさらなる誘致をはかるねらいがある。表彰式に参加したオースラリア政府観光局日本局長の堀和典氏は、「今回初めての取組みとなったが814作品の応募があった」と話し、新型インフルエンザの流行と開催時期が重なったものの多数の応募があり意欲的な学生が多いことを評価した。

 今回最優秀賞を受賞したのは、ケアンズの道路で「GIVE WAY」と書かれた標識を撮影し、地元の人々の人柄をそこに見出した作品「朝、ケアンズの道路にて」。堀氏は、「『GIVE WAY』つまり『この道を譲ってあげてください』という標識から、オーストラリアでの助け合いの意識を表すマイトシップ精神を感じ取っている」と述べ、学生の視点に対し驚き感動したという。最優秀賞を受賞した関西大学第一中学校3年生の辨野真理さんも標識がからケアンズらしさを感じたと話しており、「来年以降参加する後輩にもできるだけ色々なことを感じてほしい」と話していた。

 なお、同コンクールは2009年4月1日から12月18日まで開催、26校814作品の応募があった。