「フジヤマから瀬戸内へ」 4月17日にものがたり観光シンポ

 東の富士と双璧をなす、世界屈指の観光資源「瀬戸内海」をアピールしよう―。ものがたり観光行動学会(白幡洋三郎会長=国際日本文化研究センター教授)が4月17日、大阪市住之江区のWTCホールでシンポジウム「フジヤマから瀬戸内へ」を開催する。瀬戸内の歴史や文化の豊潤さ、観光ルートとしての魅力を専門家と有識者らで浮き彫りにし、瀬戸内海に脚光を浴びせようという試み。現在、参加者を募集している。

 国が目標に掲げる年間訪日外国人観光客数3千万人の達成のためにも、首都圏―関西―九州間に軸となる観光ルート構築の必要性を訴えようというもの。その中でも、多島美と島々の文化的差異が魅力の瀬戸内エリアを船旅で楽しむスタイルの必要性をアピールする。

 シンポジウムは13時30分から。旅の文化研究所の神崎宣武所長が「瀬戸内を旅すれば」と題して記念講演するのをはじめ、奈良県立大学の西田正憲教授は「瀬戸内海の物語」をテーマに基調講演する。その後、同学会副会長で関西学院大学の加藤晃規副学長が「観光政策の陰翳礼讃」と提起し、仏教大学の高田公理教授(同学会副会長)のプロデュースで、国土交通省海事局の大黒伊勢夫次長や食文化研究家の熊谷真実さんらでディスカッションする。最後に白幡会長が「瀬戸内のススメ」として、シンポジウムを通じた提言を発信する。

 また、シンポジウム開催前には大阪南港コスモフェリーターミナル(ATCのりば)に停泊中の「フェリーさんふらわあ」船内見学会も行われる。

 シンポジウムの参加は無料だが、船内見学時にレストランで提供される昼食は各自負担。シンポジウム後、学会総会を兼ねたパーティーも行う。学会員および学会入会希望者が対象で定員は100人。1人3千円。


情報提供:トラベルニュース社