ペルー・クスコ、マチュピチュ他、「大雨」発生の影響-続報8

  • 2010年2月2日
 現在、ペルーに大きな被害をもたらしている「大雨」の影響について、ペルー時間 1月31日現在の状況をお伝えいたします。

 ペルー内務省災害対応本部(Indeci)のまとめでは、現地1月30日時点で死者20人、行方不明者5人、負傷者20人、避難者 約37,000人と報告されています。

 また、同日ペルーのアラン大統領はクスコを訪れ、被害の大きかったウルバンバ、マチュピチュを視察し、今後、政府として「被害地域の復興作業とマチュピチュ村への観光客輸送を一刻も早く再開できるよう、様々な方法で対応して行きたい」とコメントしております。実際「一時的にヘリにて観光客輸送するプロジェクト等も検討したい」との案も出されております。(実現の可否は未定)


■ 鉄道
 その後、ペルーレール社からは、新たな報告は入っておりません。

 引き続き破損箇所の復旧作業を行い、運転が可能になった区間から部分的に運行を開始する見込みです。


■ ヘリ輸送
 現地1月29日、ペルー政府は、最後まで取り残されていた数百人の観光客全員を救出した事を発表いたしました。

 これにより無事、全観光客の救助が完了いたしました。


■ 主要な遺跡状況
 現地時間 1月31日、クスコ県文化局代表者 Juan Julio氏によると「ピサック遺跡」、及び「オジャンタイタンボ遺跡」は、通常通り入場が可能となった旨を発表いたしました。

 その他、遺跡、及び遺跡までの道路被害状況を確認し、メンテナンスを行うとのコメントを発表しています。

〔マチュピチュ遺跡〕
 同遺跡の排水路設備により、ダメージはほとんどありませんでした。

 マチュピチュ遺跡管理局長 Fernando Astete氏によると、2月28日までは遺跡やインカ道の浄化作業を行い、清掃などのメンテナンスに努めるとのコメントを発表しております。

〔オジャンタイタンボ遺跡〕
 3日間の入園禁止期間が終了し入場可能となりましたが、道路の状況が悪く遺跡入口まで約10分歩く必要があります。

■ プーノも非常事態宣言
 現地時間 1月31日、プーノでは降り続ける大雨の影響でラミス川が増水し、周辺の住宅地や農地が浸水するなど、深刻な被害が生じております。

 県側のまとめによりますと、これまでに約3,000人の住民が避難を余儀なくされています。

 尚、チチカカ湖観光、クスコからプーノへ抜ける鉄道・主要幹線道路には、影響は出ておりません。

 同地域への訪問を予定しているツアー、また同地域をご旅行予定のお客様は、現地の最新情報をご確認の上、十分にご注意ください。


情報提供:株式会社ラティーノ日本海外ツアーオペレーター協会