沖縄、MICE誘致で旅行会社との関係重視−フェアで優位性訴え

  • 2010年2月2日
 沖縄県と沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は先ごろ、旅行会社やミーティングプランナー、プロフェッショナル・コングレス・オーガナイザー(PCO)を対象に「沖縄MICEコンテンツフェア in 東京」を開催、MICE開催地としての沖縄をアピールした。フェアにはホテルやコンベンションセンター、デスティネーションマネジメントをはじめ17社が出展、ワークショップとセミナーを開催し旅行会社を中心に約100名が集まった。

 OCVBによると、沖縄で開催されるMICEはインセンティブの割合が高く、航空券の手配を必要とすることもあり旅行会社を通じた予約が大半だという。OCVB観光・コンベンション推進部コンベンション振興チームの上地公代氏は今回の東京でのフェアの実感として「MICE開催地としての沖縄は次第に知られてきているものの、首都圏ではまだ認知不足の様子。今後は首都圏をはじめ、もっと旅行会社のスタッフひとりひとりにまで情報を伝える必要がある」と話し、今後も引き続き旅行業界向けに沖縄でのMICEをアピールしていく姿勢を示した。

 上地氏によると、沖縄のMICEの魅力はホスピタリティの高さ、治安の良さ、独自の文化を持つことから国内にいながら外国にいる雰囲気を味わえる点に加え、「(国内なので)MICEの幹事にとって安心感がある」ことだという。さらにOCVBではMICE開催支援サポートとして、参加者が50名以上のMICEに対し、空港での歓迎式や、エイサーや獅子舞、民謡、琉球舞踊といった芸能アトラクションの派遣などを実施。2009年には約130件のMICEをサポートした。上地氏は「MICEは一定の参加人数と収益が見込める。今後もサポートを続けるとともに取り扱い件数を増やしていきたい」とMICE誘致に注力していく考えを述べた。