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JTB法人東京、メンタルヘルスツーリズム実証ツアーを実施−事業化めざし

  • 2010年1月26日
 JTB法人東京は2月6日、房総メンタルヘルスツーリズム推進協議会と連携しメンタルヘルスツーリズム実証事業検証ツアーを実施する。うつ病などの気分障害を予防する効果を検証し、旅行商品化するための基礎データを収集するねらいだ。この実証事業は観光庁による観光産業のイノベーション促進事業に採択されたことを受け実施するもの。2011年までにうつ病の予防、改善に効果が期待される旅行商品を企画し、精神疾患の社員のいる企業の健康保険組合や精神科を持つ病院などの医療機関、地方自治体などへ提案、メンタルヘルスツーリズムの事業化をめざす。

 検証ツアーでは、千葉県の房総地域で郷土料理作りや農作業体験など、観光資源を利用した3コースを設定。主にストレスによって発散されるという副腎皮質ホルモン「コルチゾール」の分泌量の変化など、具体的なデータを収集する。今回は、30代から40代の男性を中心に45名を募集、旅行代金は無料だ。

 JTB法人東京では、うつなどの精神疾患が増える現代において、健全な精神の維持やその治療法、リハビリなどを通じた症状の予防、改善策として観光資源を活用する精神疾患の予防、改善法「メンタルヘルスツーリズム」に着目。その効果を検証ツアーの実験結果をもとに実証するとともに、地元の観光協会や観光事業者、大学や企業などと情報交換しながら事業化に向けて連携を強化する。