ルックJTB、10年度目標は141万人、商品革新で達成へ−「質」の理解促進も
JTBワールドバケーションズ(JTBWV)は2010年度、ルックJTBとノンブランド商品をあわせた年間販売目標人数として、2009年度見込み比で6%増の141万人をめざす。これは2007年度に達成した過去最高値で、内訳はルックJTBで8割の112万8000人をめざす。JTBWV代表取締役社長の北島文幸氏は、「市場は厳しいが商品革新をテコに超えていきたい」と意気込みを示した。
旅行代金は、「品質を向上するので当然価格も上がるが、市場環境を考えると一気に価格を上げるのも危険」であることから、「相当努力して」全体で1%増に据え置いた。「JTBWVとしての利益は、2010年と2011年は最低限に抑える。2年間で商品革新を成功させた後に、2012年からは成長戦略で利益を上げていく」考えだ。ただし、2009年度に続いて最重要方面に位置づけるヨーロッパの販売状況によって、あるいは高品質な商品であることを消費者に理解してもらえれば、2010年度も「販売額が上がる可能性は十分にある」と期待した。旅行代金が増加するのは15年ぶりのことという。
一方、常務執行役員の藤本幸男氏は「いろいろなところでコストを削減できる」とし、品質向上によるコスト削減効果に言及。例えば、「航空券やホテルがすべて決まることで、少なくともお客様から販売店への問い合わせは減る。当然販売店のコスト削減になり、最終的にはJTBWVにご照会いただくコストと時間も変わるはず」と説明した。また、価格上昇を抑えながら質を上げることでオペレーターなどにしわ寄せが出る可能性については、「一切ない」と明言。「今回の革新は決意、意志であるが、いってみれば我々の勝手。それがうまくいかなかったからといって第3者にそれを投げるということはありえない」と語った。
また、藤本氏は「革新とはいえ、お客様にとってみれば当たり前の話。次は、当たり前以上の品質基準を求められるはず」と予想。その上で、「今回は我々にとって1期工事。少なくとも企業内論理、過去の慣習にのっとった商品造成から、お客様目線の商品造成に切り替えたということ」とし、さらなる改善に意欲を見せた。
なお、北島氏は今回の商品革新をきっかけに、「消費者に品質と適正価格を理解してもらえるようプロモーションを展開したい」考えを説明。「質の悪い安売りがどういうものか、お客様に積極的に情報提供して理解していただく」とし、「我々もしてきたことだが深く反省し、単なる安い商品のデメリットを比較できるように、いろいろとプロモーションをしていきたい」と語った。
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旅行代金は、「品質を向上するので当然価格も上がるが、市場環境を考えると一気に価格を上げるのも危険」であることから、「相当努力して」全体で1%増に据え置いた。「JTBWVとしての利益は、2010年と2011年は最低限に抑える。2年間で商品革新を成功させた後に、2012年からは成長戦略で利益を上げていく」考えだ。ただし、2009年度に続いて最重要方面に位置づけるヨーロッパの販売状況によって、あるいは高品質な商品であることを消費者に理解してもらえれば、2010年度も「販売額が上がる可能性は十分にある」と期待した。旅行代金が増加するのは15年ぶりのことという。
一方、常務執行役員の藤本幸男氏は「いろいろなところでコストを削減できる」とし、品質向上によるコスト削減効果に言及。例えば、「航空券やホテルがすべて決まることで、少なくともお客様から販売店への問い合わせは減る。当然販売店のコスト削減になり、最終的にはJTBWVにご照会いただくコストと時間も変わるはず」と説明した。また、価格上昇を抑えながら質を上げることでオペレーターなどにしわ寄せが出る可能性については、「一切ない」と明言。「今回の革新は決意、意志であるが、いってみれば我々の勝手。それがうまくいかなかったからといって第3者にそれを投げるということはありえない」と語った。
また、藤本氏は「革新とはいえ、お客様にとってみれば当たり前の話。次は、当たり前以上の品質基準を求められるはず」と予想。その上で、「今回は我々にとって1期工事。少なくとも企業内論理、過去の慣習にのっとった商品造成から、お客様目線の商品造成に切り替えたということ」とし、さらなる改善に意欲を見せた。
なお、北島氏は今回の商品革新をきっかけに、「消費者に品質と適正価格を理解してもらえるようプロモーションを展開したい」考えを説明。「質の悪い安売りがどういうものか、お客様に積極的に情報提供して理解していただく」とし、「我々もしてきたことだが深く反省し、単なる安い商品のデメリットを比較できるように、いろいろとプロモーションをしていきたい」と語った。
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