大地の芸術祭コンビで瀬戸内国際芸術祭

 四国ツーリズム創造機構は10月7日、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントに旅行会社を招き、四国観光商談会を開いた。旅行会社30社が参加した。2009年から2010年にかけての四国全域のトピックスを紹介する全体会議に続き、個別の商談会を行った。

 全体会議では2010年7月から10月に小豆島や直島など香川県の離島7島を主な会場に開催する「瀬戸内国際芸術祭」について、総合ディレクターの北川フラムさんが説明した。

 北川さんは、2000年から新潟県で「越後妻有アートトリエンナーレ・大地の芸術祭」の総合ディレクターを務め、4回目となる今年は7月から9月の期間中に40万人が来訪する芸術祭に育て上げている。広いエリアを舞台にした芸術祭では、すでに実績を残しており、瀬戸内国際芸術祭にも、大地の芸術祭と同様に、総合プロデューサー福武總一郎さんとのコンビで取り組む。

 瀬戸内国際芸術祭では小豆島や直島のほか、かつて産業廃棄物の不法投棄で全国区となった豊島や精錬所で栄えた犬島、そして拠点港として高松港を舞台に、空き家や路地を生かしたアートや、民俗芸能の上演などを行う。

 北川さんは、「美しい内海の離島が、島間交通がなくなったことで隔離され衰微した。アートを中心に建築、民俗、生活といったすでにあるもの生かした芸術祭をきっかけに、里海の宝の復権を目指したい」と抱負を述べていた。

 そのほか全体会議では、NHK朝の連続テレビ小説「ウェルかめ」の舞台である徳島県見波町や、2010年1月から高知県内全域で1年間実施される「土佐・龍馬であい博」が紹介されていた。


情報提供:トラベルニュース社