マリオット、上海万博開催で日本市場の取込みに期待−日本向けサポート充実

  • 2009年10月9日
 マリオット・インターナショナルは2010年5月に開幕する上海万博にあわせ、日本市場の取り込みを強化する。上海市旅遊局は上海万博へ日本人入場者数を約100万人と見込んでおり、マリオットでも「日本市場が一番の収入源となる」と大きな期待を示す。マリオット・インターナショナルアジア太平洋地区セールス&マーケティング・ヴァイスプレジデントのドミニク・シェリー氏は、上海万博に関わるホテル関連の専門チームをつくったことを紹介するとともに、「日本市場のニーズにあわせて細かいサービスを提供できるよう準備を進めている」と話し、日本市場を重視した営業活動を推進する姿勢を示した。

 上海には現在12軒のホテルが完成しており、さらに2軒のホテルが新たに開業する予定。全て上海万博の主要イベントの公式ホテルとなる計画だ。ブランドが分かれていることから幅広いサービスを提供できる。マリオット・インターナショナル・インコーポレーテッドアジア太平洋地域担当執行副社長のジェフ・ガーサイド氏は、「供給可能な客室数が多く、開催期間が長いため比較的リーズナブルになるだろう」との見解で、料金面でも比較的リーズナブルに提供できると自信を示す。現在、政府がホテルの階層別にレートを設定しており、マリオットは5ツ星または4ツ星での位置づけで、5ツ星であれば1600元から2000元、4ツ星であれば800元となる予定だ。

 また、日本の大手旅行会社ともパッケージ商品の料金交渉や、多様な顧客層についての話し合いを進めている。6月のジャパンウィークにあわせたキャンペーンや、修学旅行生の取り込みに向けたマーケティング展開も検討している。なお、会議やビジネスイベントについて紹介する専用ウェブサイトをオープンしており、上海万博に関する情報も提供。現在は英語と中国語のみだが11月末から12月にかけて日本語にも対応する。