京都で学ぶ産業観光 10月13日にワークショップ

 産業観光の視点から京都の伝統文化やモノづくりを考える「京の文化・産業観光フォーラム」が10月12日、京都市東山区の祇園甲部歌舞練場で開かれる。この秋初開催の「京都知恵と力の博覧会」オープニングを飾る記念事業で、本保芳明・観光庁長官の講演やパネルディスカッションを実施する。13日には産業観光ワークショップも行う。

 フォーラムは山田啓二・京都府知事や門川大作・京都市長も出席する。本保長官が「国際観光大国を目指して」と題し講演し、次いで、全国産業観光推進協議会の須田寛副会長が「京都の歴史・文化をいかした産業観光」をテーマに話す。パネルディスカッションは、京料理「瓢亭」の主人・高橋英一さんや柊家旅館の女将・西村明美さんらを交え「京のものづくりとおもてなし」について意見を交換する。

 フォーラム終了後の17時30分からは、上京区の「織成館」で京料理弁当を食べながら交流会を行う。交流会の参加費は4000円。フォーラムは900人の定員に達しているという。

 13日に開く産業観光ワークショップは、午前中に東山区蹴上で琵琶湖疏水などを視察し、午後から左京区のみやこめっせで、産業遺産としての疎水をテーマに講演会や意見交換会を開く。定員は40人。

 また、エクスカーションとして13日、3コースを設定している。京料理をメーンに生産農家や清水焼の窯元を訪ねる「京の伝統工芸と食文化体験」、亀岡市や綾部市の産業観光を視察する「嵯峨野トロッコ列車と無形文化財・黒谷和紙」、丹後ちりめんの天橋立やグンゼ発祥の綾部を見学する「京のシルクロード〜ちりめん街道」の3つ。参加費はいずれも5000円で定員40人。

 京都知恵と力の博覧会は「魅せます!ほんまもんの京都」をキャッチフレーズに10月10日から12月20日まで、産品振興や文化発信、雇用創出を目的に京都市内を中心として数多くの集客イベントを展開する。

 ワークショップの参加者は現在も募集中で、申し込み・問い合わせは日本観光協会TEL03−6222−2534。


情報提供:トラベルニュース社