日本インド観光促進委、売る側の知識つけ販売力向上めざす−JATAの部会へ

  • 2009年9月30日
 日本インド観光促進委員会(JITC)は9月29日に第3回会合を開催、日本におけるセミナー実施などについて協議した。同委員会委員長でジャルパック代表取締役社長の大西誠氏は、「多くの日本人にインドへ行ってもらうとともに、われわれ旅行会社が利益を出せるように協力していきたい」と挨拶した。また、同委員会は9月9日に日本旅行業協会(JATA)の部会として正式に承認を受け、海外旅行業務部内に事務局を設置。今後はJATAと連携した活動を展開していく。

 11月開催を予定している第1回目のインドセミナーでは、インドについての知識が豊富な人と少ない人向けの2通りの内容を提案。出席した旅行会社からは、ツアーに落とし込める内容であることを前提にするとともに、「実績のある旅行会社がどう販売しているのかを知りたい」、「売る側として何を学べばよいのかがわからないというのが現状。一般的な知識をもらってもどう活用したらいいのかわからない」などの意見が挙がった。こうした意見を受けた同委員会顧問で日本ホテル常勤監査役の佐藤勉氏は、「知恵を集めてみんなで力を合わせよう」と述べ、トラベル世界やビーエス観光などインドのツアーに強みを持つ会社が主導となり詳細を決め、知識の豊富な人向けに開催する方向で決定した。また、販売力のある商品造成のためには消費者ニーズの把握が必要であるとして、マーケティングを実施する。まずは、消費者向けのアンケートを作成し調査、分析していく。

 また、2010年2月にはニューデリーで観光シンポジウムを開催、ツアーに組み込めるような内容になる予定だ。このほか、研修旅行の実施や大阪地区での活動についても協議した。