近畿日本ツーリスト（KNT）は8月27日11時、訪日外国人向けのオンライン宿泊予約サイト「JTO（Japan Traveler Online）」を開設する。これは、現行のJHO（Japan Hotels Online）の機能を拡張してリニューアルオープンするもの。JTOでは開設当初、国内宿泊施設2000軒を取り扱い、1年以内に3600軒程度に増加。将来的に宿泊だけでなくパッケージ商品やオプショナルツアー、着地型商品も販売する。また、コンベンションやイベント受注時に主催者の希望に合わせてカスタマイズするなど独自の機能を設定。販売目標として、2012年度に25億円の取り扱いをめざす。

　サイトではクレジットカードによるウェブ決済が可能。また、カート機能を実装しており、複数の施設を予約しても一度に決済ができる。決済は日本円だが、概算での外貨表示が可能で、30種類の外貨から選択できるようにした。英語と日本語から開始し、年内には韓国語と中国語簡体字、繁体字に対応する。

　また、一般ユーザー向けのBtoC以外に、旅行会社と提携するBtoB、オンライン専業旅行会社のシステムと連動するBtoBtoC、コンベンションやイベント向けのBtoC機能を実装。BtoBでは、提携先の旅行会社のサイトからリンクしてJTOの提携店専用サイトに誘導し、BtoBtoCでは、オンライン専業旅行会社のサイトから予約するとJTOの在庫が引き落とされるようになる。

　コンベンションとイベント向け機能では、KNTが企業や自治体からコンベンション、イベントを受注した際、主催者の希望に合わせて「宿泊仕入」「ネットを利用した受付」「販売管理」「予約管理と清算業務」などをカスタマイズして提供できる。日本語にも対応しているため、日本人を対象にしたコンベンション、イベントでも利用可能だ。


▽KNT、「JTO」
http://Japantraveleronline.com