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オーストラリア政観、世界遺産キャンペ継続、スペシャリストプログラム開始

  • 2009年6月16日
(メルボルン発:本誌 高橋絵美) オーストラリア政府観光局(TA)では2007年から日本市場を対象に実施している世界遺産キャンペーンを、今後も継続する。過去2年を振り返り、TA日本局長の堀和典氏は「オーストラリアの世界遺産に対する認知が上がり、実際に世界遺産に特化した商品の数が伸びた」と、このキャンペーンを評価。今後も引き続き継続していく方針を示した。今後は、世界遺産に体験を加え、SITの側面を打ち出す形にする。「現在は多品種少量の時代。ターゲット別に数多くの商品を提供することが必要」とのこと。これらの詳細は、8月末ごろ発表の予定だ。

 また、旅行会社向けのスペシャリストプログラムも秋ごろ開始する予定。全世界的に実施しているオンラインのトレーニングプログラムで、日本向けには日本旅行業協会(JATA)のデスティネーション・スペシャリストとタイアップして展開する予定だ。堀氏は「JATAとタイアップすることで、旅行会社の教育プログラムとして認められやすい」とアピール。コンテンツはTA独自のもので、言語はすべて日本語で掲載し、ホールセラーとリテーラーの両方を対象とする。


▽引き続き日本は重要市場、09年は旅行者数重視、多様な施策で目標達成へ

 2009年1月から4月までのオーストラリアへの日本人訪問者数は前年比20%減の約13万3900人となった。TA本局局長のジェフ・バックレー氏によると「人数は大幅に減少傾向にあるが、日本は観光目的の訪問者ベースで国際市場の中でも第3位、消費額ベースでは第4位と、オーストラリアにとって非常に重要なマーケット」と強調。特に、最近は円高なども影響し、旅行者の消費や滞在日数も伸びていることから、「オーストラリア経済にとっての日本の重要性は強く認識している」と語った。


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