南アフリカ・ムプマランガ州、日本のW杯予選突破で観光需要に期待

なかでも州都ネルスプロイトがホストシティとなったムプマランガ州はW杯を外国人観光客誘致の絶好の好機ととらえ、ピーアール活動に力を入れている。ムプマランガ州観光公園局(MTPA)最高マーケティング責任者のゾレルワ・ムコゾ氏は、「サファリ体験ができるクルーガー国立公園、風光明媚なブライデリバーキャニオン、豪華ロッジ、民族文化、アウトドアなど日本人好みの多様な観光素材が豊富。これらの観光ポイントが100キロメートル圏内にあるため観戦前後の観光として組みあわせがしやすい。ムプマランガ州は滞在拠点として最適」と話す。隣国のモザンビークやスワジランドにも近く、ムコゾ氏は「現在、ツアーオペレーターに試合日程の合間に行けるようなオプショナルツアーの造成を推進している」という。
同州は、知名度アップにつながるベースキャンプ地の招致にも積極的だ。W杯開催時に冬となる南アフリカはサッカーに最適の季節。なかでも年間を通して比較的温暖な同州は、「暑すぎず、寒すぎない気候が選手にとってメリット」とムコゾ氏。特に力を入れている日本市場は「招致活動においても重要なターゲット」と見ており、「日本のW杯出場が決まり次第、キャンプ招致のロビー活動に動く」と意欲を見せた。
▽アフリカンスタイルのムボンベラスタジアム

取材:平山喜代江 (5月中旬、INDABAにて)