IACEトラベル、クルーズ専門デスクを立上げ−認知向上と顧客層の取込を強化

  • 2009年6月9日
 IACEトラベルは6月3日、クルーズ販売の専門部署を立ち上げ、クルーズ商品の取扱を開始した。もともと同社の顧客層は若年層が多かったが近年年配の富裕層などの利用も増えており、クルーズへの問い合わせなどが発生していた。新たにクルーズ商品を取り扱うことで旅行商品のバリエーションが広がり、多様なニーズに対応できることから顧客層の拡大および、クルーズマーケットの認知向上をめざす。

 IACEトラベルでは、オンラインのみの取扱では価格重視となる傾向があるとの見解から、まずは自社の顧客層をターゲットにクルーズ商品を提案、営業を展開する方針だ。顧客へのDMやメールでの告知や新聞などの媒体を利用した露出のほか、社員が顧客の旅行形態にあわせて提案するなど営業面で販売を強化する。IACEトラベルでは、「まずは日本人に対して旅行業界がクルーズ商品を根付かせる必要がある。その努力をしていきたい」と意気込みを述べ、初年度の目標を500名に設定。まずはロイヤルカリビアン・インターナショナルやクリスタルクルーズなど12社の取り扱いを開始した。

 同社では3年前からロサンゼルス支社で在米日本人を対象にクルーズ商品を販売しており、集客ベースでは初年度から2年目にかけて約200%増、2年目から3年目に向けても約300%増に近いペースで順調に推移している。こうした集客の実績から、今後の日本市場での取扱にも期待を示した。