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スカンジナビア政観、日本の活動予算が増加−セミナーで冬の旅行提案

  • 2009年6月8日
 スカンジナビア政府観光局(STB)は6月4日、セミナーを開催、冬の商品企画に向け情報を提供した。同局局長の宮本拓氏は挨拶で、世界的な経済不況と新型インフルエンザによる旅行業界の業績不振に触れ、スカンジナビアでの現況を報告。現地での新型インフルエンザの感染者数は6月3日現在でデンマーク1名、ノルウェー4名、スウェーデン7名と少なく、政府が安全宣言などを出すほどの騒ぎも広がりもないといい、むしろ世界経済不況のほうが影響があるという。

 とはいえ、円高の影響もあるものの日本には活動予算が30%以上上乗せされ、本局側が日本市場を重視していることがうかがえる。また、各メディアへのスカンジナビアの登場回数や出版物の売れ行きからも注目度の高さがうかがるとして、宮本氏は「潜在的な渡航希望者も多いのではないか」との見解を示した。今後、同局では積極的に露出をはかり、ウェブサイトではフォートラベルと提携し、一般旅行者のブログによる旅行記を掲載していくほか、ビジット・ジャパン・キャンペーン(VWC)のトレインジャックにも参加。また、公式のブローシャーも充実させ、最近ではオーロラ観測をテーマにしたガイド『オーロラを見に行こう!』を発行している。

 このほか、冬の旅行のヒントとして、現地情報を紹介。今年のクリスマス市の日程が発表されたほか、通年楽しめるソグネフィヨルドへの日帰り旅行について、ライトアップされるショースの滝など、冬場ならではの見どころや旅行プランを紹介した。

 なお、現地からは今年で20周年を迎えるアイスホテルのセールス・ディレクターであるダン・ビュルク氏が来日し、今年のプランを説明。オープンは12月17日で85室の氷の部屋のほか、一般的なホテルルームも作っているので、1泊はアイスルーム、もう1泊は普通の客室に宿泊する延泊プランなどを提案した。


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