ヴァージン会長、日本/オーストラリア路線就航に意欲−「18ヶ月以内」

  • 2009年6月3日
 ヴァージン・アトランティック航空(VS)などヴァージン・グループ会長のリチャード・ブランソン氏は6月2日、東京で記者会見を開催し、日本/オーストラリア路線に就航したい考えを示した。ブランソン氏は本紙の取材に対して、「最長で今後18ヶ月の間に就航したい」と説明。乗り入れる可能性がある航空会社は、オーストラリアを拠点とする格安航空会社ヴァージン・ブルー(DJ)という。DJは国内線を運航しているほか、複数の子会社のブランドでニュージーランドや南太平洋諸島、インドネシアに就航している。


▽日本支社長、羽田/ロンドン線は需要次第−夏の需要は上向き

 日英航空協議の結果、2010年から羽田/ロンドン線の就航が両国に1便ずつ許可されたが、VS日本支社長のポール・サンズ氏は、「夜間の発着枠であることを考えると、難しい面がある」と語った。そして、就航には需要が必要とした上で、今後も検討を続けていく考えを示した。

 新型インフルエンザについては、「過敏に反応していたが、混乱は収束しつつある」と分析。予約のキャンセルも減少してきているといい、夏の動向は「とても期待できる状態」と語った。特に、レジャー需要は円高や燃油サーチャージの値下げなどの理由でもともと高かったことから、回復も早いとの見方だ。一方、業務渡航の需要は新型インフルエンザだけでなく、経済危機の影響もあるため「少し時間がかかる」と予測。その上で、輸送実績など数値面で改善が見られるのは第3四半期か第4四半期との見通しを示した。