Marriott Bonvoy

アイルランド、日本市場の可能性に期待、今後も積極展開−ワークショップ開催

  • 2009年5月28日
 アイルランド政府観光庁は5月26日、同国観光のピーアールを目的とする「アイルランド・ワークショップ2009」を開催した。参加団体は、同観光庁のほかモハーの断崖ビジター・エクスペリエンス、エーラバス、ジャパン・アイルランド・トラベル、ホワイトホテルグループ、アイランド・フェリーズ、ダブリン観光局の7団体。内要は2部構成で、まず第1部では、参加団体がセミナー形式のプレゼンテーションを実施。第2部では日本国内の関連航空会社や英国政府観光庁も加わり、それぞれがブースに分かれ、集まった旅行業者と個別に具体的な情報交換をする形式で行われた。

 アイルランドの2009年度の全体旅行者数は、世界金融危機に加え新型インフルエンザの影響もあり前年比5%マイナスと落ち込む見込み。アイルランド政府観光庁日本代表の浅野公宏氏は「とくに米・英からの旅行者が停滞している。そんな中、日本をはじめインドや中国、アラブのマーケットの可能性に期待がかかっている」と語り、今後日本でもより積極的なプロモーション活動を行っていくと強調。その一環として「Go where Ireland takes you」という新キャンペーンも紹介。これはアイルランドの地元の人々が、とっておきの見どころやテーマをもとにモデルコースを提案するというコンセプトで、エリアは地方都市まで細かくフォローされている。現在英語のウェブサイトのみで掲載されているこのキャンペーン情報が、近く日本語サイトに公開される予定だ。

 またアイルランド政観は、日本の市場調査の結果も発表。「アイルランドへの旅行動機は、音楽やケルト文化などテーマを絞ったものが主流」、「ツアーよりも個人旅行が高比率」、「アイルランドのみのモノデスティネーションで周遊するスタイルが主流」、「年齢層は10〜20代が最多」といった動向が紹介された。ワークショップ参加団体からも、テーマ性のあるツアー、FIT向けのオーダーメイドのツアーアレンジなど、日本マーケットに即した情報が数多く提供された。

 なお、アイルランド・ワークショップは、同様の内容で29日に大阪でも開催する予定だ。