求人情報

コンコルドホテル&リゾート、MICEが伸張−09年も施設改善に投資継続

  • 2009年4月21日
 コンコルドホテル&リゾートは2008年、日本市場からの宿泊数が前年比30%増となり、特にMICE需要が50%増となった。2008年には専用のウェブサイトを開設するなどMICEの取り組みを強化しており、2009年も継続する。日本支社長・アジア地区ディレクターの大野惠子氏によると、キーとなるデスティネーションとしてパリとニース、カンヌ、マルセイユ、リヨン、ベルリンを設定。例えばパリには2200室の客室と120室のミーティングルーム、南フランスも全体で750室の客室と41室のミーティングルームを有しており、利便性を打ち出す。専用ウェブサイトも引き続き活用する。

 また、コーポレート需要やレジャー需要の取り組みも推進。このうちレジャーでは、各ホテルで独自の付加価値のある宿泊パッケージを設定するほか、「フランスのエスプリ」で独自性を訴求する方針だ。宿泊パッケージは、例えばホテル・コンコルド・ベルリンがベルリンの壁崩壊20周年を記念したパッケージを設定。2泊以上で利用可能で、料金は朝食とディナー、プライベート・ガイド、ガイドブックなどを含んで260ユーロ(約3万3000円)だ。

 また、大野氏は2009年に直販比率の引き上げもねらう考えも説明。現在は全世界で直販の占める割合は10%だが、日本は6%にとどまっている。ただし、この6%も「一昨年と比較して大きく伸びている」数値で、コールセンターや日本語ウェブサイトの活用により10%に拡大したい考えだ。


▽厳しいときも「投資継続」−2009年は約26億円

 このほど来日したコンコルドホテル&リゾート代表取締役社長のベルナール・グラニエ氏は、厳しい環境を指摘しつつ「施設の改善に投資を継続する」と強調した。2008年も、コンコルド・ラ・ファイエット・パリに新しいコンセプトの客室250室を稼動するなど投資を実施。2009年は総額2000万ユーロ(約25億6000万円)を投資する予定という。


※訂正案内 (編集部 4月21日 11時20分)
当初、コンコルドホテル&リゾートの社名を誤って記載しておりました。訂正し、お詫びいたします。