Marriott Bonvoy

マリアナ政観、座席供給量の維持と継続が鍵−不況でも日本人訪問者数は増加

  • 2009年4月8日
 マリアナ政府観光局(MVA)は、定期直行便の維持と特定市場ターゲットを選定したキャンペーン、現地イベントを利用した需要喚起の3点を軸にプロモーションを展開していく。これは、4月7日に開催したセミナーで明らかにしたもので、北マリアナ諸島観光局次長のジュディ・C・トーレス氏は、「座席供給量やロードファクターを維持するとともにさらなる増加につなげたい」と話し、旅行会社や航空会社、現地サプライヤーとともに協力する姿勢を示した。2008年の北マリアナ諸島への日本人訪問者数は7%増の21万3299人。MVA日本事務所マネージングディレクターの早瀬陽一氏は2008年4月から7ヶ月連続で日本人訪問者数がプラスに推移していることについて、「座席供給量が増えただけでなく消費者の需要が伴っている」と自信を示した。

 成田/サイパン線についてはノースウエスト航空(NW)が6月以降も夜便を継続を決定、ダブルデイリーを維持するほか、7月18日から9月23日まではコンチネンタル航空(CO)が定期チャーター便を運航。関空/サイパン線はNWが2月で定期便を運休しているものの、アシアナ航空(OZ)が週3便で運航を開始しており、7月17日から10月28日、12月18日から3月30日まではデイリーで運航するという。

 MVAでは定期直行便維持のため、関東、関西、中部それぞれの地域にあわせたプロモーションを展開する。関東では学生向けにキャンペーンを実施、関西ではOLをターゲットにした広告を展開するほか、中部ではインセンティブの取り込みに向けたキャンペーンを実施する予定だ。特定市場ターゲットとしては子供のいるファミリーとシニアなどを設定。7月1日から9月30日までの期間中に北マリアナ諸島を訪れた11歳以下の子供を対象に、「サイパンだ!リュック」をプレゼントするほか、今年も引き続き「アクティブ・シニア・キャンペーン」を展開する。このほか、現地イベント利用の需要喚起策としては、サイパン・マラソンに参加するツアーの造成促進や、今年が第1回目となるシュノーケリングレース、「サイパン・フリッパー・レース」を6月20日に開催、ダイビングショップなどを通じて訴求し日本からは100名の集客をめざす。