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カナダと航空自由化で合意、アジア以外で初めて−羽田就航、成田増便も

  • 2009年4月7日
 日本とカナダの航空当局間協議が4月1日から3日にかけて開催され、アジア・ゲートウェイ構想に基づく航空自由化で合意した。日本の首都圏2空港の路線を除いて互いに路線や便数の制限をなくすもので、これまでに8つの国・地域と合意したことになるが、アジア圏以外との合意は今回が初めて。また、2010年の首都圏空港の容量拡大後についても、羽田空港への就航と成田空港の増便も決定した。

 羽田路線は、2010年10月の羽田空港第4滑走路の供用開始後に深夜早朝時間帯(22時〜翌7時)を利用。羽田の深夜早朝時間帯を使用する北米線の合意もこれが初めて。カナダ側の都市はバンクーバーとトロントが対象で、日本とカナダ双方の航空企業がそれぞれデイリーで運航することができる。また、成田空港については、2010年3月の増枠後、カナダ側航空企業による夏期の週1便の増便で合意。カナダ側企業はカルガリーへの就航を計画しているという。日本側企業にも同じ権益は確保されている。

 なお、現在アジア・ゲートウェイ構想に基づいて航空自由化に合意しているのは、韓国、タイ、マカオ、香港、ベトナム、マレーシア、シンガポール、カナダ。国土交通省航空局によると、日本側としてはカナダ以外の欧米各国などとも同様の航空自由化を進めたい考えで、相手国ごとに課題はあるものの、合意に向けて取り組んでいく姿勢だ。