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ドイツ、08年の日本人宿泊数は5%減−観光局「業界と協力し追い風いかす」

  • 2009年3月2日
 ドイツ観光局によると、2008年の日本人宿泊数は前年比5.3%減の113万328泊となった。日本人出国者数の7.6%減よりは減少が抑えられたが、ドイツ観光局ディレクター・マーケティングの西山晃氏は、厳しい数値との見方を示す。西山氏によると、日本は上位15ヶ国のうちで減少幅が最も大きく、全体での順位も13位から14位と下がった。他国からの訪問者では、サブプライム問題で揺れたアメリカからの宿泊数は実数が多いものの4.6%減にとどまったほか、インドや中東、カナダ、オーストラリアなどからの宿泊数は4.3%から11.8%増加しているという。

 2009年の見通しについて西山氏は、ユーロ安や燃油サーチャージの値下げなど追い風が吹いていることを指摘。観光局としては、報道などで景気後退のネガティブな面が強調されることで消費マインドが冷え込んでいるとの考えから、メディア露出も検討する。また、「旅行業界全体で協力することが重要」とし、「今がチャンス」であることを打ち出していきたいという。

 このほか、2009年はベルリンの壁崩壊20周年であることから、「このような時代だからこそ、変化のターニングポイントとなった壁崩壊と、その後の変化を体験する旅行も意義深い」点をアピールしたい考えだ。