北欧デザインを巡る旅(4)フィンランド、買物目当てのFIT女性客が増加

美しさと使いやすさを兼ね備えたキッチンウエアやテーブルウエアで知られる「イッタラ」、北欧の自然や美しい風景を切り取ったような大胆な絵柄で人気の「マリメッコ」など、日本でもよく知られるこれらのブランドもフィンランド生まれ。また世界最大の携帯電話機メーカーである「ノキア」が本社を置くのもフィンランドである。
フィンランド政府観光局によると、近年滞在型のFITが増えており、その多くが女性だという。2005年から2007年の間、訪問者数は毎年平均で5%伸びており、安定した人気がうかがえる。イッタラやマリメッコなどの人気ブランドの影響もあるが、有名無名にかかわらずセンスのいい小物や雑貨がそろうヘルシンキが、ショッピングフリークの女性たちに受けているのだろう。

ビジット・フィンランドの能登重好氏は「ヘルシンキを訪れたら、中央駅近くの『デザイン・ディストリクト』に、ぜひ足を運んでみてほしい。ここにある『デザイン・フォーラム・フィンランド』は、新進気鋭の若手デザイナーの作品から、お馴染みの定番デザインまでそろう、フィンランドのプロダクトデザインを俯瞰するのに最適な場所」と、デザインを楽しむ観光スポットを提案。「ショッピングストリートとして知られるエスプラナディ通り、家具やアンティークのショップが多いアンナ通りや住人にアーティストが多い地域のプナヴオリ地区なども含まれる必見のエリア」とポイントを紹介する。

▽フィンランド政府観光局
http://www.moimoifinland.com/
▽デザイン・フォーラム・フィンランド
http://www.designforum.fi/
▽デザイン美術館
http://www.designmuseum.fi/
▽国立現代美術館キアズマ
http://www.kiasma.fi/
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