フィンランド航空、08年は売上高3.8%増も赤字化−アジア線は旅客数15%増

  • 2009年2月17日
 フィンランド航空(AY)の2008年度の総売上高は、前年比3.8%増の22億6260万ユーロ(約2653億4230万円)で、公正価格変動および取引支出計上前の営業利益は660万ユーロ(約7億280万円)となり、前年の9660万ユーロ(約113億1500万円)を大幅に下回る結果となった。また、燃油価格の高騰や航空運賃の下落などの影響を受け、税引き前損益は前年の1億3890万ユーロ(約164億7500万円)の黒字から、5640万ユーロ(約66億630万円)の赤字となった。ユーロ建てによる営業コストは9.3%増で、運航ユニットコストは前年並みに抑えたものの、航空燃油コストが25.7%増と大幅に前年を上回った。1キロメートルあたりの旅客毎の売上単価は4.6%減少した。

 2008年の総旅客数は4.4%減の827万名、旅客需要をあらわす年間有償旅客キロ(RPK)は7.8%増となった。ただし、座席供給量をあらわす有効座席数(ASK)は8.3%増としていたため、平均ロードファクターは0.3ポイント減の75.2%となった。アジア路線は、年間旅客数が14.9%増の129万9000名、RPKが16.5%増となった。

 なお、AYでは引き続きアジア路線を中心に、長距離路線用機材のリニューアルを実施する予定で、エアバスA330型機を2009年度中に5機、2010年に3機導入する計画だ。