甘くほろ苦いチョコレートの旅(1)ベルギー、ゴディバ

高級チョコレートといえば、その代名詞のようにいわれるのが「ゴディバ」。ベルギー王室御用達のブランドのひとつにも数えられ、評価は高い。世界中に多くの専門店を持ち、日本でもおなじみの海外ブランドとして、その人気は不動のもの。現在は北アメリカ、ヨーロッパ、アジアの80ヶ国以上に店舗をもち、日本の店舗数は270以上にものぼる。

11世紀、夫の圧政に苦しむコヴェントリーの領民を哀れんだゴディバ夫人は、夫に重税を戒め、その要請と引き換えに一糸まとわぬ姿で馬に乗り町を行進した。ジョセフ・ドラップスと妻ガブリエルは、ゴディバ夫人の愛と勇気に感銘し、自らのブランドにゴディバと名付けたのだ。
ゴディバ発祥の地・ベルギーのブリュッセルでは、世界遺産のグラン・プラスをはじめ、市内のいたるところに店舗がある。現地の店は、品ぞろえやパッケージが日本のものと異なる。生イチゴのチョコレートがけはイチゴの季節の味わい。ぜひ、旅行中は訪れたシーズンならではのチョコレートを試してみたい。もちろん、季節があわなくても現地で売られているパッケージのゴディバをベルギーみやげにするのも楽しみになる。
ベルギーは、ゴディバのほかにも有名ブランドが多いチョコレート大国。日本旅行は2008年12月、チョコレートをテーマとしたベルギーツアーを2コースをインターネット限定プランとして発売した。うち1つはブリュッセルの店でチョコレート作りを学ぶもので、もう1つはブルージュのチョコレートイベントに参加し、チョコレート博物館を見学するもの。ツアーは若い女性を中心に好評だという。チョコレートフェイシャルトリートメントを体験したり、チョコレートメニューの夕食を味わったりなど、盛りだくさん。

なお、ゴディバはバレンタインデーにあげたい人気チョコレートランキングで、常に上位に名前が挙がっている。2009年は、チョコレートとフルーツのテイストが混じりあい、はじけるような食感が斬新な「スパークリングショコラ」も人気がある。
▽ゴディバ
http://www.godiva.co.jp/
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