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グアム、08年の日本人訪問者は9.1%減−GVB光森氏、「座席減の中で健闘」

  • 2009年2月5日
 グアムの2008年の日本人訪問者数は、前年比9.1%減の84万6599人となった。関東が7.9%減の44万1640人、中部が10.5%減の12万5995人、近畿が13.4%減の15万3451人などとなっており、前年のデータのない甲信越・北陸以外では全発地で前年を下回った。

 グアム政府観光局(GVB)日本代表の光森裕二氏は、「夏までは好調だった」と語り、燃油サーチャージや景気後退などにより8月以降に需要が減少したと説明。燃油サーチャージは、8月頃から報道で集中的に取り上げられたことで夏は家族層が動かず、景気後退では、10月以降企業の団体旅行のキャンセルが相次いだという。光森氏は、「航空座席も減少し、このような環境の中で9.1%の減少は健闘した数字」と評価した。

 2009年については、引き続き航空座席が減少するとの予測で、試算では前年比10%減となる見込み。これに対して光森氏は、「2007年の約93万人の回復をめざす」と強調。活動予算が円高傾向により実質的に減少するが、「特定の分野に集中投下」して結果に結びつける考え。具体的には旅行会社や航空会社と連携して消費者向けのプロモーションを強化することと、全国の旅行会社店舗でのキャンペーンを展開する方針だ。キャンペーンでは、需要の喚起と取り込みだけでなく、旅行会社の従業員のモチベーションも向上したいという。