クルーズ・オブ・ザ・イヤー2008、受賞作品の反響高く−授賞式を開催

  • 2009年2月3日
 日本外航客船協会(JOPA)は昨年実施した「クルーズ・オブ・ザ・イヤー2008」の受賞商品を選出、2月2日に授賞式を開催した。対象のJOPA、および日本旅行業協会(JATA)の会員各社から23点の応募があり、グランプリには、JTB北海道法人営業北海道支店、商船三井客船、北海道クルーズ振興協議会、小樽市「にっぽん丸『飛んでクルーズ北海道』」を選出。北海道でのフライ&クルーズによって、クルーズのみならず北海道旅行の新マーケットを開拓したことを評価。全クルーズが満室で、クルーズ初心者の利用も多かったという。

 また、優秀賞のひとつ、阪急交通社九州営業本部メディア営業部の「JALチャーター直行便利用『サファイア・プリンセス号で行くゆったり優雅な夏のアラスカクルーズ10日間』」は、価格帯が手ごろで販売と同時に完売し、身近で参加しやすいアラスカクルーズを印象付けたことを評価した。同商品は今年、4空港発に拡大して販売。合計1400名の募集に対し、既に800名の申込みがあるという。JOPA会長の松平誠(郵船クルーズ取締役会長)は挨拶で「授賞作品から今後の飛躍へのヒントが見られ、勉強になるとともに安心し、うれしく思った」と述べ、クルーズ・オブ・ザ・イヤーを継続することを表明した。

 授賞式後の懇親会では、JOPA客船事業振興委員会の委員長である深川三郎氏(JTB執行役員)がクルーズの近況として「昨年は前年を上回る取扱い状況」と、旅行需要が減退傾向にある中での推移をアピール。09年の先行受注はロングクルーズが若干、弱含みだが、フライ&クルーズ、国内クルーズは前年を上回っているとし、「3月、4月は横浜開港150周年で、大型客船を含む寄港が多い。これを契機に盛り上げていきたい」と語った。

 なお、授賞式には「ベスト・クルーズカップル・オブ・ザ・イヤー」に選出された、俳優の高橋秀樹氏と美恵子夫婦が登場。高橋氏は「2人でゆったり船の旅を楽しんでみたい。これを機会に憧れのクルーズに参加したいと思う」とコメントを述べた。


▽クルーズ・オブ・ザ・イヤー2008 受賞作品

・グランプリ にっぽん丸「飛んでクルーズ北海道」
受賞者:JTB北海道・法人営業札幌支店、商船三井客船、北海道クルーズ振興協議会、小樽市

・優秀賞 「サファイア・プリンセス号で行く ゆったり優雅な夏のアラスカクルーズ10日間」
受賞者:阪急交通社九州営業本部メディア営業部

・優秀賞 ぱしふぃっくびいなすチャーター・クルーズ「春の瀬戸内海と九州一周クルーズ8日間」
受賞者:読売旅行クルーズ部

・特別賞 「せとうち・感動体験クルーズ」
受賞者:「せとうち・感動体験クルーズ」実行委員会

・特別賞 阪神タイガース応援謝恩スペシャル!「エバー航空直行便で行く 陽光のメキシカン・リビエラクルーズ11日間」
受賞者:阪神航空大阪フレンドツアーセンター

・特別賞 大船渡市(市を挙げての積極的な客船誘致活動に対して)
受賞者:岩手県大船渡市

・べスト・クルーズカップル・オブ・ザ・イヤー
受賞者:俳優・高橋英樹、美恵子夫妻
(選考事由)


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