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HTJ、09年は夏以降復調でプラス成長めざす−日本は最も回復早いと分析

  • 2009年1月29日
 ハワイ州観光局(HTJ)は2009年、円高や燃油サーチャージの値下げを活用し、夏以降の回復と通年でのプラス成長をめざす。1月28日に開催したメディアレセプションでHTJディレクターの一倉隆氏は、2008年の日本人訪問者数の増減率が、全マーケットの平均とほぼ同じ約10%減(約116万人)とし、航空座席数の減少などの要因を考慮すると「健闘した」と評価。ハワイ・ツーリズム・オーソリティ(HTA)が全世界の中で日本が最も早く回復すると分析していることも紹介し、4月以降の燃油サーチャージの更なる値下げや円高傾向により、旅行の手控えの緩和と夏以降の回復、通年でのプラス成長に期待を示した。

 HTJは今年、ハワイがアメリカの50番目の州になって50周年を迎えることから、「50」や「アニバーサリー」をキーワードにプロモーションを展開。特に、「出会い」や「子どもとの初めての旅行」、「退職」などの「アニバーサリー」にハワイへの訪問を訴えたい考えだ。このほか、ウェディングやハネムーン、三世代を含む家族旅行、アクティブシニア向けの「くつろぎの大人旅」を全面に打ち出す。このほか、自然や文化などの側面から、ハワイならではの50のポイントを「ハワイ50選」として選定している。

 JATAのVWC推進室室長の澤邊宏氏はメディアレセプションで、VWCの柱の一つとして、レジャーデスティネーションの再開発に取り組んでいることを説明。今後の拡大に向けては、特に若年層の海外離れへの対策が必要と強調。その中で、海外旅行の動機付けのために、2009年にHTJが取り組む「アニバーサリー」は方向性が合致しているとし、「HTJのプロモーションは成功間違いない」と強調した。