オーストリア政観、ウィーンでトラベルフェア−日本から22名参加し充実の声

こうした声に対して、オーストリア政府観光局CEOのペトラ・シュトルバ氏は、「最高のパートナーと出会えてこそ、一流のトラベルフェア。今後は、actbをさらに有意義な商談会にするべく、サプライヤーとバイヤー双方の充実をさらに図っていきたい」と強調。また、オーストリア政観日本局長のミヒャエル・シュトラッサー氏も、「actbは、参加者にオーストリアの国自体、そしてオーストリアの商品を実際に見てもらう良いチャンス。実際にサプライヤーとも話すことで知識が深まり、参加者の自社商品の販売や企画に反映されると思う」と、参加の意義を語り、今後も日本からより多くの参加を募りたいと意欲を見せた。
▽08年は健闘もさらなる活性化めざす−09年は「リンツ」と「ハイドン」に焦点

ただし、昨今の世界的な経済危機などから、「現状は楽観視できるものではない」とし、観光のさらなる活性化に向けて、2009年度は400万ユーロ(約4億7100万円)の特別観光予算を追加することを説明。これらは主に、ドイツ、チェコ、スイスなどの近隣諸国に向けて使われる予定で、具体的な内容は決まっていないものの、オーストリアへの需要喚起を図るために、消費者向けのプロモーションなどを行う予定。
また、昨今燃油の高騰などの影響から苦戦しているアジアやアメリカなどの長距離マーケットに関して、シュトルバ氏は「予算などの削減や活動の大幅な変更はない」とし、長期的視野での回復に期待を示した。
なお、オーストリア政府観光局は今年、2009年の文化指定都市であるリンツとハイドン没後200年に焦点を当てながら、「自然」、「文化」、「伝統」、「イノベーション」をテーマにプロモーションを展開する方針だ。