日本航空、09年度普通運賃を値上げ、最大で13%増−全日空も近く申請

  • 2009年1月6日
 日本航空(JL)は08年12月26日、2009年4月1日以降の出発分について、日本発の普通運賃の値上げを国土交通省に申請した。これは、このほど開催された国際航空運送協会(IATA)の運賃調整会議での決議に基づくもの。値上げ幅は、最大で北米・中南米・ハワイ方面の前年比13%増。全日空(NH)も、今回の決議を受けて「まもなく申請する」予定だ。

 JLが今回値上げを申請したのは、北米・中南米・ハワイ方面以外に、韓国・インド方面の10%増と、それ以外のアジア方面の7%増。例えばビジネスクラス往復普通運賃は、成田/ホノルル線の場合、08年度下期では54万8700円のところが62万100円となる。また、成田/ニューヨーク線の平日運賃では92万2400円が104万2400円に値上がりする。ヨーロッパ、中東、オセアニア方面は運賃額が未確定で、2月上旬頃に決まり次第申請する予定だ。

 なお、JL広報部によると、IATA運賃調整会議で議論された値上げの理由は主にコスト増という。08年度の値上げの際には、燃油価格の上昇分の一部を吸収できたことから燃油サーチャージの見直しにつながったが、今回は「燃油価格は下落傾向にあるものの、新機材の導入やシートピッチの拡大などにより、1席あたりのコストが増加してきている」と説明した。