現地レポート:フィジー
南太平洋の休日を心行くまで楽しむ
クルーズ+ホテル滞在
南太平洋のリゾート、フィジー。ゆるりとした南国の青い海での休日をさらに満喫できる素材がブルー・ラグーン・クルーズ(BLC)のクルーズ船だ。フィジー北西部のヤサワ諸島を2泊3日から6泊7日までの多彩なコースで巡るこのクルーズは、カジュアルシップながらもゆったり旅を楽しみたいシニアやファミリー、ハネムーナー、インセンティブにも利用できる。(取材協力:エア・パシフィック航空、フィジー政府観光局)
どの客層にも勧められるカジュアル・トリップ
ブルー・ラグーン・クルーズ(BLC)の創設は1950年。フィジー北西部のヤサワ諸島を巡るクルーズは55年前から運航される歴史ある商品だ。現在は2泊3日と3泊4日のクラブ・クルーズをMVナヌヤ・プリンセス号(4ツ星、52人乗り26室)で、3泊4日と6泊7日のゴールドクラブ・クルーズをMVミスティーク・プリンセス号(5ツ星、72人乗り36室)とMVフィジー・プリンセス号(5ツ星、68人乗り34室)で運航している。
今回乗船したのは、MVミスティーク・プリンセス号による3泊4日のゴールドクラブ・クルーズだ。主な客層はオーストラリアやニュージーランドのシニア層だが、北米や欧州、アジアからの若いFITも参加しており、カジュアルな雰囲気で気軽な旅が楽しめ、クルーズ初心者にも勧められる。
出港と帰港はナンディ北部の港町・ラウトカ。参加者は港からほど近いBLCのラウンジに集合し、そこから専用バスで港へ向かう。
MVミスティーク・プリンセス号は4階建で、客室は最低でも17平方メートルある。ダブルまたはツインベッドのほか、エアコン、テレビやビーチタオルが設えられている。各客室はシャワーとトイレが付き、ルームメイクやタオル交換のサービスもあり、通常のホテルと変わらない滞在が楽しめる。
レストランは2階にあり、食事はブッフェが中心。喫煙はデッキでのみ可能だ。カジュアルクルーズだが船内にはスパもあり、マッサージなどのトリートメントでちょっとした贅沢を味わうこともできる。何より、航行する海の美しさ、周囲の景色の素晴らしさが、このクルーズのグレードを引き上げている。4階のスカイデッキのバーで、デッキチェアにすわって南十字星の見える星空を眺め、のんびりくつろげるだろう。
クルーズでは初日にウェルカムシャンパンとキャプテンズ・ディナー。翌日からは船を停泊させ、ビーチでシュノーケリングレッスンやハイキング、村の訪問といったアクティビティが組まれている。
無人島で時間を気にせずに楽しむ
ハイライトは3日目。BLCが所有するプライベート・アイランド「ナヌヤ・ライライ島」での滞在だ。島にはデッキチェアやハンモックが用意されているほか、トイレや水道も設置されている。アクティビティはただのんびりするもよし、シュノーケリングやカヤックで遊んでもよし。体験ダイビングも可能だ。泳がない人でもグラスボートや魚の餌付けなどが楽しめる。島のすぐそばに船が停泊し、スタッフが頻繁に行き来しているので、何かあればすぐ船に戻れる点も安心だ。
ナヌヤ・ライライ島では、昼はバーベキューランチ、夜はフィジーの伝統的なロボ料理がふるまわれるほか、フィジー伝統の客人をもてなす「カバの儀式」も体験できる。4日目は朝食後に会計を済ませ午前11時00分にラウトカに帰港する。
クルーズ代金は部屋代や食事代、プログラム内のアクティビティ料金が含まれるが、アルコールやスパなどは別料金となる。定期運航クルーズのほか、チャーター、船上ウエディングなどにも対応する。フィジーでの挙式後、ハネムーンとしての利用にも適している。
クルーズとあわせて楽しむホテル滞在
3泊4日程度のクルーズなら、その前後にフィジー内のホテルに1泊あるいは2泊したい。クルーズで洋上と島の魅力を味わい、陸上ではリゾートでのホテルライフやナンディタウンやポート・デラナウの散策といった異なる滞在が楽しめる。
ナンディから南東へ車で1時間ほどのコーラルコーストに位置する「シャングリ・ラ・フィジアン・リゾート&スパ」は、ヤヌザ島の敷地すべてがリゾート。ホテルは全442室で、全客室のうち25%にバスタブが付いている。客層の8割がオーストラリアからの家族連れだが、ヴィラタイプのオーシャンブレやプールなど大人専用のエリアもあり、シニアやハネムーナーなど、静かに過ごしたい客層にも向いている。
また、ビチレブ島西端には大型ホテルやショッピング施設が建ち並ぶ複合リゾートエリアがあり、「シェラトン・フィジー」「シェラトン・デナラウ・ヴィラ」、「ザ・ウェスティン・デナラウアイランド・フィジー」のスターウッド傘下の3つのホテルでは、いずれかに滞在しつつ、すべてのホテルのレストランやスパが利用できる。家族向けにはシェラトン・フィジーを、落ち着いた大人の雰囲気を望む消費者にはウエスティン、シェラトン・デナラウ・ヴィラはキチネットなど長期滞在者向けの設備があるので、ロングステイにも最適だ。さらにシェラトンやウエスティンが並ぶリゾート地区からは、ポート・デナラウ・マリーナにあるショッピングモールへ向かう無料シャトルバスが運行されており、滞在中のショッピングやダイニングにも不自由はない。
現在、フィジーを訪れる日本人観光客は約2万6000人で、ここ数年横ばい状態が続いている。エア・パシフィック航空(FJ)が2009年3月28日をもって日本路線を撤退することで日本からの直行便がなくなるが、すでに大韓航空(KE)の仁川/ナンディ線を利用した商品があることや繁忙期のチャーターなどの議論もでている。また、エア・カレドニア・インターナショナル航空(SB)が先ごろ、2009年3月29日からの夏スケジュールで、成田発との当日乗り継ぎを可能とするヌメア/ナンディ線を開設したほか、関空発にはヌメア/ワリス線で当日乗継可能な便の提供を決定した。挙式やハネムーナーはもちろん、インセンティブやロングステイなど少し時間をかけても他とは違う体験を望む客層に向け、今回のクルーズを含めたフィジーならではのプロダクトを訴求し、底堅い需要の確保に努めたい。
クルーズ+ホテル滞在
南太平洋のリゾート、フィジー。ゆるりとした南国の青い海での休日をさらに満喫できる素材がブルー・ラグーン・クルーズ(BLC)のクルーズ船だ。フィジー北西部のヤサワ諸島を2泊3日から6泊7日までの多彩なコースで巡るこのクルーズは、カジュアルシップながらもゆったり旅を楽しみたいシニアやファミリー、ハネムーナー、インセンティブにも利用できる。(取材協力:エア・パシフィック航空、フィジー政府観光局)
どの客層にも勧められるカジュアル・トリップ
ブルー・ラグーン・クルーズ(BLC)の創設は1950年。フィジー北西部のヤサワ諸島を巡るクルーズは55年前から運航される歴史ある商品だ。現在は2泊3日と3泊4日のクラブ・クルーズをMVナヌヤ・プリンセス号(4ツ星、52人乗り26室)で、3泊4日と6泊7日のゴールドクラブ・クルーズをMVミスティーク・プリンセス号(5ツ星、72人乗り36室)とMVフィジー・プリンセス号(5ツ星、68人乗り34室)で運航している。
今回乗船したのは、MVミスティーク・プリンセス号による3泊4日のゴールドクラブ・クルーズだ。主な客層はオーストラリアやニュージーランドのシニア層だが、北米や欧州、アジアからの若いFITも参加しており、カジュアルな雰囲気で気軽な旅が楽しめ、クルーズ初心者にも勧められる。
出港と帰港はナンディ北部の港町・ラウトカ。参加者は港からほど近いBLCのラウンジに集合し、そこから専用バスで港へ向かう。
MVミスティーク・プリンセス号は4階建で、客室は最低でも17平方メートルある。ダブルまたはツインベッドのほか、エアコン、テレビやビーチタオルが設えられている。各客室はシャワーとトイレが付き、ルームメイクやタオル交換のサービスもあり、通常のホテルと変わらない滞在が楽しめる。
レストランは2階にあり、食事はブッフェが中心。喫煙はデッキでのみ可能だ。カジュアルクルーズだが船内にはスパもあり、マッサージなどのトリートメントでちょっとした贅沢を味わうこともできる。何より、航行する海の美しさ、周囲の景色の素晴らしさが、このクルーズのグレードを引き上げている。4階のスカイデッキのバーで、デッキチェアにすわって南十字星の見える星空を眺め、のんびりくつろげるだろう。
クルーズでは初日にウェルカムシャンパンとキャプテンズ・ディナー。翌日からは船を停泊させ、ビーチでシュノーケリングレッスンやハイキング、村の訪問といったアクティビティが組まれている。
無人島で時間を気にせずに楽しむ
ハイライトは3日目。BLCが所有するプライベート・アイランド「ナヌヤ・ライライ島」での滞在だ。島にはデッキチェアやハンモックが用意されているほか、トイレや水道も設置されている。アクティビティはただのんびりするもよし、シュノーケリングやカヤックで遊んでもよし。体験ダイビングも可能だ。泳がない人でもグラスボートや魚の餌付けなどが楽しめる。島のすぐそばに船が停泊し、スタッフが頻繁に行き来しているので、何かあればすぐ船に戻れる点も安心だ。
ナヌヤ・ライライ島では、昼はバーベキューランチ、夜はフィジーの伝統的なロボ料理がふるまわれるほか、フィジー伝統の客人をもてなす「カバの儀式」も体験できる。4日目は朝食後に会計を済ませ午前11時00分にラウトカに帰港する。
クルーズ代金は部屋代や食事代、プログラム内のアクティビティ料金が含まれるが、アルコールやスパなどは別料金となる。定期運航クルーズのほか、チャーター、船上ウエディングなどにも対応する。フィジーでの挙式後、ハネムーンとしての利用にも適している。
クルーズとあわせて楽しむホテル滞在
3泊4日程度のクルーズなら、その前後にフィジー内のホテルに1泊あるいは2泊したい。クルーズで洋上と島の魅力を味わい、陸上ではリゾートでのホテルライフやナンディタウンやポート・デラナウの散策といった異なる滞在が楽しめる。
ナンディから南東へ車で1時間ほどのコーラルコーストに位置する「シャングリ・ラ・フィジアン・リゾート&スパ」は、ヤヌザ島の敷地すべてがリゾート。ホテルは全442室で、全客室のうち25%にバスタブが付いている。客層の8割がオーストラリアからの家族連れだが、ヴィラタイプのオーシャンブレやプールなど大人専用のエリアもあり、シニアやハネムーナーなど、静かに過ごしたい客層にも向いている。
また、ビチレブ島西端には大型ホテルやショッピング施設が建ち並ぶ複合リゾートエリアがあり、「シェラトン・フィジー」「シェラトン・デナラウ・ヴィラ」、「ザ・ウェスティン・デナラウアイランド・フィジー」のスターウッド傘下の3つのホテルでは、いずれかに滞在しつつ、すべてのホテルのレストランやスパが利用できる。家族向けにはシェラトン・フィジーを、落ち着いた大人の雰囲気を望む消費者にはウエスティン、シェラトン・デナラウ・ヴィラはキチネットなど長期滞在者向けの設備があるので、ロングステイにも最適だ。さらにシェラトンやウエスティンが並ぶリゾート地区からは、ポート・デナラウ・マリーナにあるショッピングモールへ向かう無料シャトルバスが運行されており、滞在中のショッピングやダイニングにも不自由はない。
現在、フィジーを訪れる日本人観光客は約2万6000人で、ここ数年横ばい状態が続いている。エア・パシフィック航空(FJ)が2009年3月28日をもって日本路線を撤退することで日本からの直行便がなくなるが、すでに大韓航空(KE)の仁川/ナンディ線を利用した商品があることや繁忙期のチャーターなどの議論もでている。また、エア・カレドニア・インターナショナル航空(SB)が先ごろ、2009年3月29日からの夏スケジュールで、成田発との当日乗り継ぎを可能とするヌメア/ナンディ線を開設したほか、関空発にはヌメア/ワリス線で当日乗継可能な便の提供を決定した。挙式やハネムーナーはもちろん、インセンティブやロングステイなど少し時間をかけても他とは違う体験を望む客層に向け、今回のクルーズを含めたフィジーならではのプロダクトを訴求し、底堅い需要の確保に努めたい。