ハワイ・ライフ&カルチャー:冬のハワイの名物「ホノルル・シティ・ライツ」
ハワイ・ライフ&カルチャー:
冬のハワイの名物「ホノルル・シティ・ライツ」
11月最終週の木曜日は、サンクス・ギビング・ディ(感謝祭)と呼ばれる祝日。この感謝祭から新年まで、アメリカは「ホリデーシーズン」となる。その中心のホリデーは、12月25日の「クリスマス」。常夏の島ハワイでも、クリスマスを祝う習慣がある。今回は、ホリデーシーズンの風物詩として地元住民から愛されている「ホノルル・シティ・ライツ」の点灯式をレポートする。(取材:横堀淳)
ホノルル・シティ・ライツは1985年に開始された無料のイベント。ホノルル市が主催し、今年で24回目を迎える。ダウンタウンにあるホノルル市庁舎「ホノルル・ハレ」をクリスマス・イルミネーションでいろどるこのイベントは、ホリデーシーズンが到来したことを告げる風物詩として、ハワイの地元住民だけでなく、日本人観光客にも12月の恒例行事として定番の観光スポットとなっている。この数年、テーマは「クウ・ホメ(Ku'u home)」で英語は「our home」、日本語では「愛するわが家」とでも訳すのだろう。かわいいサンタクロース夫婦や雪だるま一家が登場するのだが、ディスプレイがハワイならでは。サンタクロースがハワイの挨拶のジェスチャーの「シャカ」をしていたり、サーフボードが横に添えられたりと、南国のクリスマスとして愉快な光景が広がる。そして、期間限定でカーニバルのような遊園地も登場することが特徴で、ちょっとした「お祭り」といえるだろう。市庁舎内、レーンギャラリーに飾られた市職員による今年のディスプレイは「ジンジャー・ブレッドの家」だ。
メインとなるクリスマス・ツリーは、例年、市民から寄贈される。今年はオアフ島のアイエアに住むメリー・ローズ・ペリーさんから贈られた。市庁舎のコートヤードの中央に設置され、色鮮やかにデコレーションされた巨大なツリーは高さ15メートルもあり、色とりどりの星がまるでレイのように帯状に散りばめられ、シンプルながら美しい輝きを、夕暮れ近づく空に放っている。ツリーの一番上で輝くオーナメントは、雪の結晶をかたどったものだ。市庁舎の建物自体も、リボンやオーナメントをはじめ、カラフルなイルミネーションで縁取られる。普段の行政をつかさどる建物というだけでなく、まるでメルヘンの世界から抜け出してきた魔法の家のように鮮やかで、ひときわ目をひく存在となっていた。
今年の点灯式は12月6日土曜日、午後6時30分から開始された。それに先駆け、午後4時ごろには、ガーリック・シュリンプ、ラウラウ・ポークなどハワイ郷土料理から、ピザ、ホットドッグ、ハンバーガー、綿菓子といった屋台が続々とオープンし、会場を訪れる人たちを迎え入れる。このイベント特製の年号入りクリスマス・オーナメントやTシャツを売る屋台もある。
現地に午後4時過ぎに到着したところ、既にローカルの家族たちは、われ先にと「エレクトリック・パレード」の見学のため、沿道に陣取りはじめていた。特に、目立つのは小さな子供連れの家族。点灯式まで、2時間以上も前だというのに、芝生の上にマットを広げ、屋台で購入した早目の夕食を楽しそうに食べている。ハワイの人たちにとって「待つこと」は苦ではないらしい。沿道に注目して見ると、ちらほらと女性を中心に日本人観光客の姿も見られる。どうやら、買い物の後に立ち寄った様子で、いかにもリピーターという姿の人々が多い。
午後6時には、ホノルル・シティ・ライツのクリスマス・ツリー点灯式のイベントがスタートする。司会者の進行が進み、ブレッシングという神への祈りをささげた後、先ごろの市長選挙で再選されたホノルル市長のムーフィー・ハネマン氏が紹介され、大きな拍手がわき起こる。スピーチの後、ハネマン市長がみずからクリスマス・ソングを熱唱し、日本では考えられないフレンドリーなハワイならではのクリスマスの光景が広がる。さらに、ハワイアン・ミュージシャンで著名な女性シンガーのエイミー・ハナイアリイさんがクリスマス・ソングを数曲歌い、沿道を埋めた多くの市民がその歌声に聞き入っていた。
クリスマスの雰囲気を楽しみながら、午後6時30分にはハネマン市長夫妻を中心としたカウントダウンが始まり、いよいよクリスマス・ツリーが点灯された。大きな歓声があがると同時にチャイナタウンから電飾で飾られた車を先頭に、ディズニーランドさながらのエレクトリック・パレードがホノルル市庁舎に向けてゆっくりと進んで来る。
午後7時30分から、日本でもおなじみのウクレレの第一人者ジェイク・シマブクロをはじめとした有名ハワイアン・ミュージシャンのコンサートが、ホノルル・シビック・センターの外で始まった。ホリデーシーズンのはじまりを夜遅くまで、多くの市民がホノルル・シティ・ライツのイベントを満喫している。
ホノルル・シティ・ライツは、1月2日まで、夜のダウンタウンを美しく彩る予定。12月6日以外に、11日、20日、21日にはサンタクロースと無料で写真を撮影できる企画もある。
冬のハワイの名物「ホノルル・シティ・ライツ」
11月最終週の木曜日は、サンクス・ギビング・ディ(感謝祭)と呼ばれる祝日。この感謝祭から新年まで、アメリカは「ホリデーシーズン」となる。その中心のホリデーは、12月25日の「クリスマス」。常夏の島ハワイでも、クリスマスを祝う習慣がある。今回は、ホリデーシーズンの風物詩として地元住民から愛されている「ホノルル・シティ・ライツ」の点灯式をレポートする。(取材:横堀淳)
ホノルル・シティ・ライツは1985年に開始された無料のイベント。ホノルル市が主催し、今年で24回目を迎える。ダウンタウンにあるホノルル市庁舎「ホノルル・ハレ」をクリスマス・イルミネーションでいろどるこのイベントは、ホリデーシーズンが到来したことを告げる風物詩として、ハワイの地元住民だけでなく、日本人観光客にも12月の恒例行事として定番の観光スポットとなっている。この数年、テーマは「クウ・ホメ(Ku'u home)」で英語は「our home」、日本語では「愛するわが家」とでも訳すのだろう。かわいいサンタクロース夫婦や雪だるま一家が登場するのだが、ディスプレイがハワイならでは。サンタクロースがハワイの挨拶のジェスチャーの「シャカ」をしていたり、サーフボードが横に添えられたりと、南国のクリスマスとして愉快な光景が広がる。そして、期間限定でカーニバルのような遊園地も登場することが特徴で、ちょっとした「お祭り」といえるだろう。市庁舎内、レーンギャラリーに飾られた市職員による今年のディスプレイは「ジンジャー・ブレッドの家」だ。
メインとなるクリスマス・ツリーは、例年、市民から寄贈される。今年はオアフ島のアイエアに住むメリー・ローズ・ペリーさんから贈られた。市庁舎のコートヤードの中央に設置され、色鮮やかにデコレーションされた巨大なツリーは高さ15メートルもあり、色とりどりの星がまるでレイのように帯状に散りばめられ、シンプルながら美しい輝きを、夕暮れ近づく空に放っている。ツリーの一番上で輝くオーナメントは、雪の結晶をかたどったものだ。市庁舎の建物自体も、リボンやオーナメントをはじめ、カラフルなイルミネーションで縁取られる。普段の行政をつかさどる建物というだけでなく、まるでメルヘンの世界から抜け出してきた魔法の家のように鮮やかで、ひときわ目をひく存在となっていた。
今年の点灯式は12月6日土曜日、午後6時30分から開始された。それに先駆け、午後4時ごろには、ガーリック・シュリンプ、ラウラウ・ポークなどハワイ郷土料理から、ピザ、ホットドッグ、ハンバーガー、綿菓子といった屋台が続々とオープンし、会場を訪れる人たちを迎え入れる。このイベント特製の年号入りクリスマス・オーナメントやTシャツを売る屋台もある。
現地に午後4時過ぎに到着したところ、既にローカルの家族たちは、われ先にと「エレクトリック・パレード」の見学のため、沿道に陣取りはじめていた。特に、目立つのは小さな子供連れの家族。点灯式まで、2時間以上も前だというのに、芝生の上にマットを広げ、屋台で購入した早目の夕食を楽しそうに食べている。ハワイの人たちにとって「待つこと」は苦ではないらしい。沿道に注目して見ると、ちらほらと女性を中心に日本人観光客の姿も見られる。どうやら、買い物の後に立ち寄った様子で、いかにもリピーターという姿の人々が多い。
午後6時には、ホノルル・シティ・ライツのクリスマス・ツリー点灯式のイベントがスタートする。司会者の進行が進み、ブレッシングという神への祈りをささげた後、先ごろの市長選挙で再選されたホノルル市長のムーフィー・ハネマン氏が紹介され、大きな拍手がわき起こる。スピーチの後、ハネマン市長がみずからクリスマス・ソングを熱唱し、日本では考えられないフレンドリーなハワイならではのクリスマスの光景が広がる。さらに、ハワイアン・ミュージシャンで著名な女性シンガーのエイミー・ハナイアリイさんがクリスマス・ソングを数曲歌い、沿道を埋めた多くの市民がその歌声に聞き入っていた。
クリスマスの雰囲気を楽しみながら、午後6時30分にはハネマン市長夫妻を中心としたカウントダウンが始まり、いよいよクリスマス・ツリーが点灯された。大きな歓声があがると同時にチャイナタウンから電飾で飾られた車を先頭に、ディズニーランドさながらのエレクトリック・パレードがホノルル市庁舎に向けてゆっくりと進んで来る。
午後7時30分から、日本でもおなじみのウクレレの第一人者ジェイク・シマブクロをはじめとした有名ハワイアン・ミュージシャンのコンサートが、ホノルル・シビック・センターの外で始まった。ホリデーシーズンのはじまりを夜遅くまで、多くの市民がホノルル・シティ・ライツのイベントを満喫している。
ホノルル・シティ・ライツは、1月2日まで、夜のダウンタウンを美しく彩る予定。12月6日以外に、11日、20日、21日にはサンタクロースと無料で写真を撮影できる企画もある。
観光客のアクセスは、便利な特別トロリーで
アラモアナセンターから徒歩圏内にある「ワード・ウエア・ハウス」では12月8日から
30日まで、ダウンタウンをトロリーに乗って1周する「ホノルル・シティ・ライツ・ト
ローリー・ツアーズ」を運行する。約20分の乗車時間だが、渋滞によって時間は多少長
くなることもある。音楽を鳴らしながら、歌い、手を振り、走るトロリーはこの時期な
らではの楽しみ。(注)12月24日、25日の運行はない。
チケットは前売り制で大人4.50米ドル、3歳以下の子供は乗車無料だ。地元で大人気
の特別臨時トロリーとあり、混みあう週末の乗車は避け、チケットは事前購入したいと
ころ。購入場所はワード・ウエア・ハウスの中心にあるレストラン「チャウダーハウス」
隣の特設デスク。特別トロリーの運行時刻表、および詳細は下記のサイトを参照のこと。
また、ワイキキトロリーでも、ホノルル・シティ・ライツ開催時期の限定で、ワイキキ
からホノルル・ハレ(市庁舎)に行く、「ホリデー・ライト・ツアー」を運行している。
▽ホノルル・シティ・ライツ・トローリー・ツアーズ
http://www.wardcenters.com/Events/2006/hcltrolley08.html
▽ホリデー・ライト・ツアー
http://www.pacificresorts.com/hawaii/waikikitrolley/holidaylighttour/